2019年5月31日金曜日

【定期報告~室堂平は今!2019】5月31日版★「玉殿の湧水」石碑の頭が見えてきました!

昨日、みくりが池周辺を一周してきました。
先週の定期報告はコチラ

室堂平 一帯はまだ雪道

みくりが池~みくりが池温泉~室堂山荘くらいまではほぼ石畳が出てきていました。
少し雪融けが進んだみくりが池。
湖面の真ん中ももう少しで割れそう?
※写真は昨日5/30撮影のものになります。
厚い氷が割れてきています。

目線を下に向けると、春の息吹が…😍
ハクサンイチゲの葉
イワカカガミの葉
まさに鏡のような光沢があります。
ふきのとうもひょっこり
先週Seedlessもレポートしてくれていた
開花が待ち遠しいミネズオウ

目線を上に向けるとクロスする飛行機雲と、灰色×緑×白の美しい立山が。
立山の稜線の雪もほぼ溶けており、
だんだんと緑も増えてきました。
雷鳥荘までの道も雪融けが進んでいます。l
雪に囲まれていた雷鳥荘周辺もすっかり山肌が見えるように
みくりが池温泉~室堂山荘までは
ほぼ石畳の遊歩道を歩く事ができました。

そして!!
ついに石碑の頭がでてきましたよ!

室堂ターミナルでもよく「玉殿の湧水(たまどののゆうすい)は出ていますか?」とお問い合わせがあります。

「残念ながらまだ雪の下です。」とお答えしてきましたが、きっと雪融けはもうすぐ・・・!

昨年は6月21日に玉殿の湧水のレポートが上がっておりました👇

玉殿の湧水とは?


また、昨日はハロも見られました!
人生で初ハロ!感動しました!
*****
本日朝から☁曇り☁の室堂。
お昼頃でも7度くらいで結構寒いです。

暖かい日が続いたためか数日見かけなかった雷鳥も、
今日は活発に動き回っていましたよ。
前半は雄の鳴き声をお楽しみください。
後半は縄張り争いの様子をご覧下さい。
人間には目もくれず、夢中でお食事


なつんこ

2019年5月30日木曜日

立山高原バス、どっちに座る!? 右VS左 今年の新車もお披露目

全部で6つの乗り物が活躍しているアルペンルート。
その中で一番長い時間お乗り頂くのが、
標高差約1500m、約23kmの道のりを約50分でつなぐ、
美女平⇔室堂間を走る『立山高原バス』です。

50分かけて標高1500mあがるということは、車窓から様々な景色を楽しめるはず。
ということで、どのような景色を見ることができるかお届けします。

まずはその前に今年の立山高原バスのニューフェイスをご紹介。
昨年からの読者の皆様は、去年と一緒!?と思われるかもしれません。
が、、ナンバープレートに注目👀
通称『ご当地ナンバー』が導入されました!!
富山湾越しの立山連峰とライチョウをモチーフに、
富山県の豊かな自然をシンプルに表現。
実は、このナンバープレートの数字には秘密が隠されています。
気になる方は昨年のSeedlessのブログ
👉乗り物シリーズ高原バス編をチェック☝
高原バスについて詳しく書かれています😉
車内にも潜入してみました。
黒と紫ベースのシックなシート。
通路はタイル仕立てになっていて、オシャレ✨

では、高原バスから見ることのできる景色を下から順にご紹介します。
まずは美女平の駅を出発するとタテヤマスギの巨木が点在するエリアへ突入。
こちらは高原バス道路沿いで一番幹の太い『仙洞杉』。
なんと、幹の周りは940cm。
年齢を重ねた気高さと威圧感に満ちた、神が宿るような巨木です。
今の時期はブナの新緑もお楽しみ頂け、すこし標高があがると、タムシバ、ムラサキヤシオツツジ、シャクナゲ等のお花が咲いているのも車窓から見ることができます。
そして、次のハイライトは滝見台からの称名滝👀

称名滝についてはSeedlessの称名滝遊歩道開通日のブログ
👉こちらをチェック
更に標高をあげると、七曲りとよばれる連続したヘアピンカーブの道へ。
運転手さんの運転技術は圧巻です😲
この写真だけでも同じようなカーブが3つ見えています。
奥には富山平野も。
「北アルプスの女王」と呼ばれる『薬師岳』。
七曲りを過ぎると、弥陀ヶ原へ到着します。
弥陀ヶ原の最近の様子は3日前のSeedlessレポートをご覧下さい。
👉弥陀ヶ原は今①

弥陀ヶ原を過ぎた後のイチオシは航空写真のような写真が撮れる場所📷
左には薬師岳、右には鍬崎山そして、弥陀ヶ原が一望できます。
天気が良ければ鍬崎山の後ろに白山もご覧いただけます。
天狗平に着く直前に見ることができるのが、『ソーメン滝』。
実は今の時期は道路脇にある雪が高く、見て頂くことができないのですが、
もう少し雪どけが進むと姿を現してくれます。(写真は昨年夏)
 最後のハイライトは天狗平周辺から見ることが出来る剱岳。
室堂平からは他の山に隠れてしまい、半分しか見えませんが、
天狗平からはこのとおり。

さて、良い景色を見るために大事なのが座る場所ですよね??
ブログを読んで下さっているあなたにだけ、こっそりお伝えします!!
まず、美女平から室堂へ向かうお客様は、進行方向を向いて左側一択です。
逆に室堂から美女平へおりるお客様
見たい景色によって選択して頂かねばなりません。
基本的には進行方向を向いて右側に座って頂くと良いのですが、
航空写真のような景色を見るところだけは
左側に座って頂いた方が写真が撮りやすいです。

帰り道では疲れて眠ってしまっている方もいらっしゃいますが、
ぜひ乗り物に乗っている時間も移り変わる景色を楽しんで下さい😉💕

しおみん

2019年5月29日水曜日

【知っていますか?①】雄山神社 峰本社 旧社殿 @ 室堂ターミナル

昨日はしばらくぶりの雨を得た室堂。
今日は再び快晴です。
室堂から見上げる雄山の頂上には
雄山神社 峰本社が見えていました。

左の山頂には社殿、左には社務所が見えています。

立山主峰 雄山頂上(3003m)にある雄山神社へは、室堂ターミナルから約2時間かかります。

が、本日私は5分✨で社殿へ参ることができました!  
旧社殿のお社

というのも、実は旧社殿が室堂ターミナル屋上階に復元されているからなのです。

室堂ターミナルに着いたら郵便局右にある階段へ。

階段を屋上階である3階まで登ります。

3階(屋上階)です。
正面と左側から外へ出ることができます。

3階(屋上階)についたら外には出ず、登りきったフロアのすぐ右側へ視線を移してみてください。
 
旧社殿の展示室はこちらから!
7:00〜17:00の間であれば
自由に見ていただけます。

ターミナルの喧騒を離れ、静かな場所にあるので、気づかずご覧にならないままお帰りになられる方も多いため、今日こちらでご紹介することにいたしました。

階段を上るとすぐ右手に
立山開山伝説に関する資料と
佐伯有頼少年像がみられます。


階段の奥へと進むと赤い毛氈の敷かれた階段の上に、旧社殿があります。

ところどころ新しい木材で修復されているのが分かります。

旧社殿は1860年に加賀藩によって造られ、その後135年間に渡って厳しい自然環境の中でその役を果たしました。この旧社殿が、現在山頂にあるものへ再建されたのは、平成8年7月でした。その後、旧社殿は解体され、立山町岩峅寺にある前立社壇 雄山神社に保管されていましたが、平成24年4月に、ここ室堂ターミナルに復元されたそうです。


旧社殿は総欅造りで重量は約7トンもあったそう。
梅の飾り彫がありました。

破損がひどかったところは
新しい木材で補修されています。

峰本社までは参れない方も、室堂ターミナルにお越しの際は是非足を運んで旧社殿へご参拝ください。

雨の日やガスが出ている日など、お外へ行くことが難しい日もあります。そんな日は、ゆっくりとターミナル内を散策し、この旧社殿でお時間を過ごされるのも良いのではないかでしょうか。

Seedless✨(シードレス)

2019年5月28日火曜日

大地のドラマ!知られざるもうひとつの立山を知る!「立山カルデラ砂防博物館」へ

先日、富山県立山カルデラ砂防博物館を見学してきましたので、私が学んできたことを少しばかりシェアしたいと思います。
立山駅から徒歩3分!ピカピカな外観!

そもそも「立山カルデラ」って?
立山カルデラは、東西約6.5km、南北約4.5km、標高差が500~1700mもある巨大なくぼ地です。立山火山に食い込んだ谷が激しい侵食作用によって拡大してできた侵食カルデラといわれています。カルデラの内部は美しい弥陀ヶ原高原と全く異なり、荒々しい風景の崩壊地が目立ちます。
カルデラの様子。大きくくぼんでいるのがわかります。
富山県立山カルデラ砂防博物館公式HPより拝借
👇下記のレポートもご参考ください👇



そもそも「砂防」って?
山地・海岸・河岸などで、土砂のくずれや移動を防ぐこと。

立山カルデラと砂防の関係は?
立山はこれまで幾度と崩壊しては、内部に土砂をため、大雨の度にその凶暴な土石流が富山平野に流れ出して大きな災害をもたらしてきました。

1858年には飛越地震により鳶山崩れ(とんびやまくずれ)が起こりました。鳶山には大鳶山(おおとんびやま)と小鳶山(ことんんびやま)は山体崩壊により完全に消滅し、立山カルデラに大量の土砂が流れこみました

地震から14日後、土石流となって富山平野になだれ込みました。2ヵ月後、2度目の土石流が氾濫し、死者140名、けが人は9,000人にのぼると言われています。

以降、台風や大雨のたびに大量の土石流が富山平野を襲うようになったのです。
"暴れ川"常願寺川の上流から流された
約400トンといわれる大場の大転石の模型
(立山カルデラ博物館内有料ゾーン)
これまで100年もの間 砂防工事が進められており、今日では、要所要所に作られた100を超える砂防施設(砂防えん堤)が富山平野を守っているのです。

一度は崩壊した地。人間の努力によって
山肌に再び緑が生い茂る様子には感動しました✨

館内のようす
新緑と日差しが気持ち良いオープンな館内◎
雪の大谷の展示も
立山を知り楽しむための5つのエレメント!
①生命の山②水の山③氷の山④火の山⑤上昇する山
立山砂防のシンボル・トロッコ列車
トロッコに見立てた、ユニークな展示室


今でも立山カルデラには2億立方メートルの土砂が堆積しており、この量は、富山平野を2mの厚さで覆う量と言われています。

国土の70%が山岳地帯の日本。
立山に限らず、これからも日本は崩れ続け、土砂災害との戦いは続くのでしょう・・・!


館内はとても充実しており、1~2時間では半分も回りきれず。次回またゆっくり勉強しにきたいと思います。

みなさまも、これまでに立山が繰り広げてきた✨大地のドラマ✨を見学しに来てみてはいかがでしょうか。


富山県立山カルデラ砂防博物館
■開閉時間■
9:30~17:00(入館は16:30まで)
■休館日■
月曜日、祝日の翌日
👉詳しくは公式HPをチェック!


*****

室堂では終日雨もよう☂
カンカン照りの日が続いていたため、久しぶりの雨になぜか少しホッとしています。

雨の日は室堂でのグルメやおみやげをゆっくり楽しむのも良いかもしれません。

👇あわせて読みたい👇

Seedlessレポート「ガッツリも、マッタリも叶えてくれる★室堂ターミナル🍴たべもの🍴特集




なつんこ

2019年5月27日月曜日

【弥陀ヶ原は今!①】カルデラ展望台からの眺めと雪融け状況

晴天続きで毎日雪どけが進んでいます。

そのせいか、室堂観光案内所で最近よく受ける質問。
「弥陀ヶ原って今もう歩けるの?」

弥陀ヶ原ホテル横の雪の上から見える大日岳
※写真撮影は全て2019年5月26日

現在、弥陀ヶ原の木道はまだ雪の下です。高原バスの道路から弥陀ヶ原の高原地帯を見下ろすとこんな感じです。雪がすべて融け、木道が出てくれば湿地帯の散策ができるようになります。

左の高原バス道路の向こうに弥陀ヶ原ホテル、
正面に見えている山は鍬崎山です。


弥陀ヶ原エリアのもう一つの見所であるカルデラ展望台。昨日、仕事終わりに久しぶりに見てきた様子をお知らせいたします。

※カルデラ展望台:4月21日のBlogでなつんこが詳しくレポートしてくれています! 随分と雪の様子が変化しているので是非その頃の様子と見比べてみてください😃
👉こちら

弥陀ヶ原バス停の奥、国民宿舎 展望立山荘前の入り口へ。

展望台入り口は少し石畳が見えています。

雪が階段状に整備されていて
急だった坂道も登りやすくなっていました。

展望台までのルートにはポールが立っています。


展望台までは、まだまだ雪道でした😅。連日の暖かさで、雪は柔らかく緩んでいますが、傾斜がある場所もあるのでスノーブーツ・長靴やストックなどを用意していかれると歩きやすいと思います。


展望台間近の階段部分が一部出ていました。



さらに高い展望台階段にも
雪はありませんでした。

山並みもきれいに見えています。
左から天狗山、国見岳、浄土山、竜王岳、鬼岳、獅子岳
赤茶色の部分はザラ峠です。

カルデラを覗き込んでみると
こちらもずいぶん雪がなくなりました。




この絶景👀💖を動画でシェアいたします!



雪の中で今年も「霧藻」を発見!
霧のかかる森林の樹に着生する植物だそうです。

現在はまだ、歩けるエリアは非常に限定的ながら、ホテル横に残った雪の高台から高原地帯の向こうに富山平野を、ホテルの背後に圧巻の大日三山を眺めることができます。

弥陀ヶ原駅舎横から雪の上にあがり景色を楽しめます。
少し雪の下に木道が出てきまています。

雪が融けると歩ける場所は木道のみとなります。
つまり、この雪の上からの眺めをこの角度で
見られるのは、この時期だけ!

お時間に余裕がなければ、高原バスの車窓からも雪原の景色は存分にお楽しみいただけます!  室堂とは違った景色の中を実際に歩いてみたい方は、途中下車をされてもよいのでは?と思います。


最後におまけで昨日の夕日も・・・ 

まんまるな夕日が雪原の向こうに沈んでいきます。


雲の向こうにだんだんと消えて行きました。


Seedless ✨(シードレス)