2019年8月31日土曜日

【富山の山シリーズ②】猫又山〜東芦見尾根〜大猫山

晴れた日に室堂を散策すると
奥大日岳と剱岳の間に 
毛勝山、釜谷山、猫又山が見えます。


猫又山からの剱岳
(写真撮影は全て 2019年8月27日)


 毛勝三山と称されるこの山々は、魚津市、黒部市、上市町の境にあります。今回登るチャンスを得た猫又山(標高2414m)は、高山植物の花が咲き、憧れの剱岳北方稜線を眺めることのできる絶景の山でした。


 出発点は剱岳早月尾根ルートの出発点でもある馬場島です。白萩川とブナクラ谷の分岐をブナクラ谷方面へと進みます。
 
勢いのある水流でしたが、
雪融けの後はもっと水量が多いそうです。


背の高い木々の中を歩き、沢を渡り、急坂、大きな岩のゴロゴロしたエリアを過ぎるとブナクラ峠に到着です。馬場島出発から約2時間半。


ブナクラ峠にはお地蔵さんと道しるべがありました。
猫又山へは左へ、右は赤谷山へ。


 峠を越え頂上への斜面を登り始めると、熊が大急ぎで走りさる様子が見えました。猫又山では、時に雷鳥が見られることもあるそうですが、この日は声を聞くだけで姿は見れませんでした。



長野の山々が見えています。



振り返ると赤谷山の先に剱岳北方稜線が見えます。


いつもとは違う方角からの剱岳の眺めです。


斜面には残雪もあり、高山植物の花々がまだまだ多く見られました。この日見られた花の一部です。



室堂平では終わってしまった花も
見ることができました。



ゆるやかになった斜面をしばらく行くと頂上です。


頂上は360度のパノラマ絶景!


山頂からの釜谷山と毛勝山


長野の山々、剱岳、立山、大日三山、富山平野、富山湾までを見渡せる頂上からの眺めを動画でどうぞ。







この後、東芦見尾根から大猫山へは剱岳や大日岳を見ながら歩きました。下山の急坂が厳しかったですが、とても良い山行でした。


東芦見尾根の地塘の向こうに剱岳。


 猫又山の由来は、その名の示すとおり猫又という妖怪のようです。その昔、黒部の方からこの山へ移り住んだからだとの説があるみたいです。

 東芦見尾根から大猫山にかけては、大猫平と呼ばれる平原があり、池塘も見られ様々な植生が楽しめます。紅葉の時期に再び訪れたいと思いました。

Seedless✨ (シードレス)

2019年8月29日木曜日

【弥陀ケ原は今!⑧】サファイア色の松ぼっくり!?!?

なかなか青空が広がることが少なく、今後も天気の悪い日が続きそうな室堂。
室堂はガスで真っ白ですが、ライブカメラを見ると
弥陀ケ原からは富山平野が見えています。

そんな弥陀ケ原ではオオシラビソに
松ぼっくり(正式には球果というそうです)ができていました。
松ぼっくりと言えば茶色のものを想像すると思いますが、
オオシラビソは青色で、サファイア色とも言われたりします。
鍬崎山の両サイドにオオシラビソ。

アップで撮ってみると…
う~ん…サファイア色には見えない!?!?

これならどうでしょう…??
サファイア色、納得していただけたでしょうか?
太陽の光が当たるとより青く見えますが、
曇っていてもご覧いただけます。

ハイマツを除くと、オオシラビソより多雪環境に強い針葉樹はないとのこと。
その様子がよく分かる写真がこちら。
手前の木が、雪の中から少しずつ起き上がってくるオオシラビソ。
雪の重みに耐え、しなやかにたくましく生きているのがよく分かります。
因みに、オオシラビソについては
昨年れいりが詳しくブログに書いてくれていますので、
そちらもご覧下さい👉👉こちら

そして弥陀ケ原でも夏の終わりに咲く花が見られるようになりました。
夏の終わり、マツムシの鳴く頃に咲くことから名づけられた
『マツムシソウ』
『サラシナショウマ』
葉の形が柳に似ることから名付けられた『ヤナギラン』
これらに加え、先日Seedlessがレポートしてくれたお花も
大部分がご覧いただけます。詳しくは👉こちら

また、ナナカマドの実も赤みがかってきて、
室堂に続き、弥陀ケ原でも秋の足音が聞こえてきたような感じです。

最近なかなか見られなかった夕日も
2日前に少しだけ見ることができました😄

しおみん

2019年8月27日火曜日

晩夏の室堂山展望台

最近訪れていなかった室堂山展望台。昨日の朝は青空が広がり、
絶好の山行日和だったので、足を運んでみました。

上から見下ろす室堂平。
ウサギギクやヨツバシオガマと別山。
室堂山展望台への道中もチングルマ等雪どけすぐに咲く花は姿が見られず。
しかし、ミヤマダイモンジソウの群生等、
まだまだ多くのお花を見ることができます。
展望台にも多くの方がいらっしゃいました。
1ヶ月程前に歩いた縦走路。
手前の五色ヶ原から雲に隠れている薬師岳、
黒部五郎岳を通り左の槍ヶ岳。
カルデラの全容は残念ながら雲の中。
崩壊面をズーム。
『山の天気は変わりやすい』とはよく言ったもので、
展望台に着いて数分後にはガスに覆われてしまいました。
ガスが上がってくる際は幻想的。
展望台のすぐ横では工事が行われていました。
これらの重機は分解してヘリコプターで運んで組み立てたそうです。
何の工事かというと…携帯電話の基地局を作っているとのことでした。
今後五色ヶ原方面の電波状況が良くなるそうです。

この日もヘリコプターが何度も飛んできていました。
間近で見ることができたので、動画に撮ってみました。※音声有り

秋の足音が聞こえてきており、
あっという間に終わりを迎えそうな夏山シーズンですが、
まだまだ多くのお客様が山行を楽しんでいらっしゃいました。
次は紅葉の様子をご報告できたらと思います。

しおみん

2019年8月25日日曜日

夏の終わりの称名滝🌄

お盆のあと、天気が安定しない日が続いていますが
久しぶりに称名滝の様子をご紹介いたします。


水量が多く、ハンノキ滝も見えていました。
(写真撮影日: 2019年8月24日)



 雨が続いていたせいか、滝の水量は、なかなかの迫力でした。

動画でご覧ください!




 この日は立山マラニックの開催日でした。マラニックとは、マラソンとピクニックを合わせた造語だそうです。

称名滝レストハウス前には、エイドが設置されていて、TV取材班や応援の方々もたくさんいらっしゃいました。


エイド前に到着したウォークの部の選手の方達。


ここからマラニックの部、ウォークの部ともに選手たちは八郎坂を上る予定だったそうですが、連日の雨で八郎坂が崩落しており、通行できないとのこと。急遽、弘法までバスでの代行輸送が始まっていました。

 
後から聞いたところ、代行輸送は長蛇の列となり
午後2時まで続いたそうです・・・。
みなさんお疲れ様でした。



 室堂は随分寒くなってきて、紅葉の気配も感じられますが、称名滝付近はまだまだ夏の緑の風景でした😊


五月には雪の残っていた悪城の壁は緑一色!



まだまだ緑が濃い夏の景色です。



青空の下で滝を撮影したかったのですが
山の方は雲が多くて・・・。



 ここアルペンルートでは、最も標高の高い室堂から始まった紅葉が、その後富山側、長野側のルートへと降りていきます。ここ称名滝の紅葉が始まるのは、例年10月中旬から11月上旬にかけてかと思います。



緑を眺めるバッタの様子


 そして、恒例の現在称名滝付近で見られる植物です。





 先日の👉定期報告でもご案内いたしましたが、室堂の気温は、昨日から9度台と一段と寒くなっています。

この時期、標高差による温度差が非常に大きいです。
防寒、防風対策をしてお越しください。

Seedless✨(シードレス)

2019年8月23日金曜日

【定期報告~室堂平は今!】8月23日版★秋の足音が聞こえてきました

お盆が終わったと思ったら急に寒くなった室堂平。
ここ1週間程雨が続いていましたが、
久々に雨が止み、午後には青空が広がってきました。

都市部ではまだまだ30℃前後の気温が続いているようですが、
室堂の今日の朝10時頃の気温は12℃。夏の終わりが近づいてきました。
気温が下がるということは、紅葉が始まるということ。

前回の定期報告では夏山らしい様子をお届けしましたが、
イワイチョウの葉が黄色くなりはじめ、
秋がすぐそこまできているような気がします。
黄色く見えるのはコバイケイソウの葉。
夏の終わりを感じます。
血の池の周りも少し黄色くなってきました。
右の手前はイワイチョウの葉が黄色くなっています。
チングルマの綿毛と別山から真砂岳の稜線。
みくりが池。
お花は雪どけすぐに咲く花から、
夏の終わりに咲く花へと顔ぶれは変わりましたが、
まだまだ何種類もお楽しみ頂けます。
これを見ると秋がもうすぐと感じる『ウメバチソウ』
日本のエーデルワイス、『ミネウスユキソウ』
室堂で散策する際、動いていると暑くなってくるかもしれませんが、
最初に外に出た時は肌寒く感じると思います。
重ね着できるような服をお持ちいただき、ご調整下さい。

しおみん

2019年8月19日月曜日

🚎トロリーバス🚎バックヤードツアーは9月14日と10月6日。申し込みはお早めに!!

先日Seedlessが告知をした、ロープウェイバックヤードツアーに加え、
立山トンネルトロリーバスもバックヤードツアーを開催致します!!


今年から日本で唯一となったトロリーバス。
そんな珍しい乗り物の裏側を見ることができるチャンス✨
因みに、トロリーバスが走る立山トンネルについての特集記事は👉こちら

さて、バックヤードツアーでどんなものが見られるのか、
少しだけお見せしちゃいましょう!!
こちらはVVVFインバータ装置。
機械を見るのが好きな方は構造美に釘付けになってしまうかも!?
こちらもメカニカルな機器。
搭載されているバッテリー。
架線から電気がもらえない時にも働いてくれます。
普段屋根の上にある、トロリーポール。
その先端についている集電装置も間近で見られるかも!?
こちらはトロリーポールが線から外れた時に、
ロープで引き戻し、架線設備に損傷を与えないようにするレトリバー。
実際にどのように働くか、見せてもらえました。

更に、バスの下にもぐることも出来ます!!

バスのおなかの部分についている様々な機械も
丁寧に説明してもらえます。

そしてそして、運転席に座ることも出来ちゃいます!!
運転手さんの気分を味わってみて下さい😉
ただの道路のように見えますが、
こちらにも安全を守るヒミツが隠されています。

普段何気なく乗っているトロリーバス。
私達が乗降車するドア以外にも、様々なドアがついており、
そのドアを開けるたびに現れる様々な装置。
普段ベールに包まれているトロリーバスの
知られざる部分が見られるチャンスをお見逃し無く!!

お申し込みは👉こちらから
みなさまのご応募お待ちしております😉

しおみん