2016年5月8日日曜日

今年の『雪の壁』はどんな顔?

今日、室堂平では

富山県 立山カルデラ砂防博物館の

学芸課の先生方による

『春の立山・雪の大谷』の

フィールドウォッチング

<事前予約・有料>が開催され

山ガールも一緒に参加させていただきました!



まずは予習程度に

立山自然保護センターの中で

雪のことを少し学び、それから外に出て

雪の回廊の中で実際に雪を見ながら

立山の雪について詳しく学びました。



立山の『雪の大谷』の壁は

アルペンルートのために除雪をしてできた

天然の雪の壁で多い時には

高さ20mにも達します。

これまでの平均の高さは16mですが

それでも5階建てのビル程になります。

これが一冬で積もった雪であることは

驚きですよね~!!

世界有数の積雪量と

言われているのが

ここからもわかりますねッ☆




この雪の壁!!!

高さもさることながら

その中に実に多くの情報が

記憶されているんですッ!





例えば・・・

厚いしまり雪の層は冬型の気圧配置で

寒い吹雪の日が続くとでき、

ざらめ雪の層は高気圧や低気圧の通過時に

暖かい日があると雪の表面が融けてできます。

融雪期には融雪水や雨が雪中で再び凍り

氷の層ができることもあります。





また、雪の壁の中には

大気中に浮かぶ微粒子が取り込まれています。

遠くアジア大陸から飛ばされてきた黄砂が

雪の壁の中にくっきりと数層の汚れ層をつくっていたり

気象条件を反映して海の塩の成分や

大陸の土壌の成分などが特徴的に分布していて

これらから雪の壁に時間を刻むことができると言われます。

雪の壁はまさに大気の記憶装置と言えるんですねッ❤




さて、それでは

今年の『雪の壁』は

どんな顔をしているのでしょうか?




今冬はまれに見る暖冬少雪で

立山山麓(標高500)の積雪は

平年の4分の1でした。

『雪の壁』の高さも最高地点で13mとなり

少なめではありましたが

それでも13mというと

4階建てのビルの高さです。



今年の雪の壁にはたくさんの層が見られ

真っ白なしまり雪の層の間に

ざらめ雪や氷の層がたくさんあるのがわかります。

これは、寒冷な立山でも雪が融けたり

雨が降ったりする暖かい日があったことを示していて

暖冬を象徴する珍しい現象なんですよぉ!!


また上層部の雪を見ると

薄茶色の層がありますが

これは遠く大陸から飛んできた黄砂が

雪にとりこまれたものなんです。





そして今日は、特殊な器具を使って

100㎥あたりの雪の重さを量るという

実験が行われました!




100㎥の重さが100gであれば

雪の中には空気を含んでいないことになりますが・・・



実験の結果は・・・





46gとなり、雪の中の約半分が

空気であるということがわかりました!



だからですねッ!!


冬山で遭難したら・・・

雪穴を掘って潜ればいい、と言いますが

外がマイナスの世界であっても

雪は空気を含んでいるから

外に比べると暖かいというわけなんですね~☆




これを体感するには

ぜひ、かまくらの中に入って見て

外の温度と比べてみてください!!(笑)





立山ガール 🌷わかな🌷