2018年8月1日水曜日

剱岳へ!<後編>

*剱岳へ!<前編>はこちらから。

2日目は、4時前に起床。
ささっと準備を終え、いよいよ出発です!
スッキリとした空。風はありますが、いいお天気です。
剱澤小屋~剣山荘の間には、雪渓が3ヶ所あります。
早朝は雪面が少し硬かったですが、
軽アイゼンをつけるほどではなかったです。
空の向こうがぼんやりと明るくなってきました。
日の出は、ダイヤモンド五龍岳✨
剱御前側はモルゲンロート✨
朝が来ました。


さて、ここからは気を引き締めて、まずは『一服剱』を目指します。

この時期は早朝出発だと気温が低く涼しいので、登りやすかったです。
一服剱より。大日岳に剱岳の陰が重なります。
右下に見えるのが剣山荘。高いところまで来ました。

一服剱を下って、次なる『前剱』へ。この間が下りで事故が多い場所です。
武蔵のコルより前剱。
あんな斜面を登るのか~!👀
前剱までの登りの途中より、来た道を振り返ります。
手前のピークが一服剱。
いまにも落ちてきそうな、前剱大岩👀

前剱まで登ると、天狗平、高原バス道路が見えてきました。

立山の頂上も少しだけ見えます。

そして向かう先には剱岳の頂上が!!!
まだまだクサリ場が続きますよ。(でも楽しい♪)
前剱の門が近づいて来ました。
4m程ある鉄のブリッジを渡り、クサリに沿って通過します。
うーん…まるで小さなジャンダルムのよう。
(例えが他山域でスミマセン…😅)
クサリ場がある場所では、上りと下りで道が分かれているところもあります。
よく分からずに下山道を登っている方もいましたので、よく確認しましょう!

途中、鳴き声が聞こえたので見上げてみると、雷鳥ファミリーが♡
お母さん(写真中央)と5羽のヒナがいました。

次は『平蔵の頭』を越えます。…が、このあたりから渋滞。
「そんなに長い鎖場でもないはずのにな~。」と思って前を見てみたら、
スリングとカラビナで確保しながら通過しているグループが…。
ところどころに足場となる杭が打ってあります。
平蔵の頭を振り返る。

平蔵のコルでグループを追い抜き、いざ『カニのタテバイ』へ。

皆さんサクサクと登っていきます。

『カニのタテバイ』を通過した後も、頂上までガレ場を登ります。
あともうちょっとで頂上なのだけど…

無事、剱岳山頂に着きました~!!!

360度パノラマの大展望です!
室堂ターミナルや立山、槍ヶ岳、穂高、笠ヶ岳、黒部五郎岳、
薬師岳、遠くに乗鞍岳、御嶽山まで一望できます!
写真奥中央に富士山、右奥には北岳、間ノ岳と
日本の高い山1・2・3位を一度に見ることができます。
富士山の左奥には八ヶ岳。手前に見える山々は、
この前しおみんが縦走した『針の木岳』です!
北には、猫又山や毛勝山。
右手奥に朝日岳、雪倉岳、白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳、
妙高山などが見えます!
早月尾根のルート。

ずっと頂上でこの景色を眺めていたいのですが、
この先が長いので、下山します!

下りの『カニのヨコバイ』への取り付き。

はじめはクサリ場を縦に下り、下りきった所から横へと移動します。
その横へ移動する時の1歩目が足場が見えず怖いのですが、
少し下をのぞき込むと、赤ペンキでマークしてあります。
必ず『右足』から1歩踏み出してくださいね。
クサリ場を横に移動した後は、長いハシゴ。
声を掛け合って、一人ずつ降りましょう。

その後はひたすら、下る、下る、下る…。
(下りに集中していたので、写真がありません…スミマセン😅)

剣山荘の近くまで下りてきて、ホッと一息。
朝は薄暗かった山肌もすっかり夏山の景色に。

お昼頃に剱澤小屋に無事到着。デポしていた荷物を引き取り、室堂へ向かいます。
剱沢キャンプ場より、剱岳を振り返る…。
あの頂上にいたなんて、信じられません。

実際に剱岳を歩くまでに想像していたのは、両側がもっと切れ落ちた登山道だったのですが、意外と道幅が広い場所があったり、クサリがない岩場のトラバースにドキドキしたり、高山植物を楽しんだり、色々な変化があるルートで面白かったです。


「ここを登った先人達は、どうやって登って行ったのだろう?」
「いったい何を思いながら、下って行ったのだろう?」

と考えながら、下山してきました。


雷鳥坂でも雷鳥ファミリーに出会いました。
浄土沢の水で手ぬぐいを濡らして、クールダウン。

山あり、谷あり、上ったり、下ったり。
暑さでクタクタになりましたが、毎回山に登った後に思うのは…
「楽しかったな~。行ってよかったな~。」

そして…
「次はどこの山に行こうかな~♪」
やっぱりこれに尽きますね😉

れいり