2018年5月31日木曜日

【あなたの「?」にお答えしますシリーズ①】道路わきのポール

下界はもう夏の兆し・・・?!と聞いております。
室堂は本日はあいにくの雨。こんなお天気の日は雷鳥さんが活動的ですよ!
詳しくは👉こちら


4月15日のアルペンルート開通後、立山駅=室堂間を、高原バスで行き来される多くのお客様が、車窓から見える「あるもの」に気づき不思議に思っていらっしゃいました。

あるものとはこれ👇です。



バス道路沿い、雪の中に、そのまま、または折れて刺さっている木のポールです。一体これは何なのか。その「?」にお答えしましょう!


4月28日に、自然保護センターにて「立山の雪」についてレクチャーいただいた、飯田 肇先生(立山カルデラ砂防博物館)の過去の発表資料によると、アルペンルートのある立山の積雪は平均値として、標高2450メートルの室堂平では870センチ、美女平付近は450センチもあります。(富山市内は71センチ) 
雪の大谷 今年は17メートルでのスタートでした!


そんな豪雪地帯ですから、みなさんにお越しいただくアルペンルートも、積雪量がピークとなる11月後半から翌年4月の開通時までは営業を休止しています。

毎年、早ければ10月中には初雪が降りますので、10月中旬の紅葉が終わる頃を見計らって、立山から室堂間を結ぶ高原バスの道路沿いのガードロープが外され、除雪車が通る準備を始めます。
※設置の時期も、早すぎると美しい紅葉の景観を損ねてしまうため、毎年早すぎず、遅すぎずな絶妙なタイミングを見計らう努力をしているそうです。


このようなガードロープは雪が降り始まる前に撤去されます


と同時に設置されるのがこの木のポールです。
動くバスから撮ったので右端に寄ってしまいました!


場所にもよりますが、長いものは9メートル程度あり、同時に短い2メートル程度のポールも設置されます。長いポールは来季用。短いポールは今季用で、長短2種類のポールにはそれぞれ違った役目があるのです。

長いポール 👉 翌年のオープン前の除雪時に道路の場所が分かるようにする目印

短いポール 👉 今季のシーズン中、ガードロープが撤去された後、高原バスのドライバーさん達が、道路の幅が分かるようにするための目印。

短いポールは1メートル程度で、バスのドライバーさん達の目の高さに合わせています。さらに、この短いポールには、ガス発生時でも、分かりすいように、オレンジかブルーの旗が取り付けられます。色の選択も、ガスの時にもっとも見やすい色ということでこの2色が選ばれたそうです。
みなさんに乗っていただくバスが
安全に運行できるよう様々な配慮をしています

雪融けが進むにつれ、道路脇に壁のように積もっていた雪がなくなり、富山県道路交通社の方々が少しずつガードロープを設置していって下さっています。

これから設置するガードロープポストが準備されています

表立って目立つことはなくとも、多くの方々の努力、地道なメンテナンス、サポートによって、この雄大な自然をたくさんの方に安全にお楽しみいただけるアルペンルートが維持されています!

お客様からいただく「?」に気づき、知ることで、我々もお互いの仕事を尊重し、感謝しあえるきっかけになりました。
ありがとうございます。


*************************
*************************
*************************
室堂観光案内所からの告知☆
VR体験ゴーグル付きガイドツアー始めます~



6/1~6/22 の期間中に室堂案内ガイドツアーへ参加いただくお客様へ!

お家に帰ってからも、春・夏・秋シーズンのアルペンルート各所をバーチャルに楽しんでいただけるVR(バーチャルリアリティ)体験ゴーグルをプレゼントします!

しかも100個限定です!

詳しくは案内所にて・・・

Seedless (シードレス)
👉Instagram

2018年5月30日水曜日

▲立山山麓ハイク・その②▲大辻山▲

立山山麓の山をハイキング・第2弾!
大辻山(標高1361m)を歩いてきました。(撮影日:5月28日)

長尾峠の登山口~長尾山~大辻山まで、往復約3時間ほどのコースです。
長尾山を抜け、大辻山への分岐までは、しばらく人ひとり歩ける位の幅の登山道が
続きます。
山頂まではあまり展望もなく、ずっと森の中を歩いていきます。

しかし登山地図には…
「日本海から北アルプス360度の大展望」
「称名滝も見える」
とあり、山頂からの景色に期待大です♪👀



途中、目指す大辻山が見えました!
なんだか頂上が遠く感じる…。
登り始めて15分ほどで、長尾山山頂に到着!(早っ!)
こちらの道標、文字の部分が蓄光で少し光ります!
薄暗い森の中でも分かりやすいように工夫されています。



木の根を避けながら登るところも、いくつかありました。
ここまで来れば、あとは尾根に沿って登るだけ。
山頂まで、もうひと登りです!
こういう尾根道、大好きです♪
途中、富山市方面の向こうに日本海が見えました!

「大辻11」の看板が見えたら、山頂に到着~♪


山頂は開けていて、立山連峰が良く見えました!
左手奥に薄っすらと見えるのは白馬鑓ケ岳。
右に剱岳が見えます!
左に剱岳、中央に大日岳、右奥に立山。
左奥から、立山~浄土山~龍王岳~鬼岳~獅子岳~ザラ峠と続きます。
中央に弥陀ヶ原、その手前に称名滝とハンノキ滝が見えます。
奥には鍬崎山。
手前にはアルペンルートの美女平駅も見えます!

だいぶ緑も濃くなっていましたので、お花はあまり見られませんでした。
ギンリョウソウが出てきていました!
タムシバ
この時期、高原バス道路沿いでも咲いているので、
バスから見ることができます。
イワカガミ
かわいいキノコも発見。

標高1000m前後の山に登るなら、今の時期がオススメです。
気温もあまり高くないので歩きやすく、たくさんの緑に癒してもらえますよ。
念のため、熊鈴をお忘れなく♪

れいり

2018年5月29日火曜日

🎊祝🎊立山自然保護センター入館累計350万人

2000年にオープンした立山自然保護センター
昨日5月28日に、記念すべき入館累計350万人を達成しました👏👏

記念品として雷鳥のぬいぐるみ等が贈られました😄
ベビちゃんはどうやら雷鳥君が気になっているご様子
栄えある350万人目のお客様は、
雪の大谷ウォークを見に来て下さった、
名古屋からお越しの小粥(こがい)ファミリー🎉
コメントも頂いちゃいました🎶
『350万人というのにビックリです!!
ライチョウもすごくたくさん見れてうれしかったです。
初めてライチョウの鳴声もききました!!今度は紅葉シーズンに来たいです☆』
雷鳥君を持ってごきげんさん🎶
とっても可愛いお子様連れの、幸せそうなご家族でした😄
ぜひまた他の季節にも遊びに来て下さい💕


立山自然保護センターは、ライチョウや高山植物など
立山の貴重な動植物の展示解説や
室堂平周辺のフィールド情報を提供している施設です。
室堂へお越しの際はぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。

また、私達のいる室堂観光案内所ではガイドツアーを行っており、
主に自然保護センターの中を説明しています。
展示物を見るだけでは分からない、より詳しい情報をお伝えしていますので、
立山の自然や地形、ライチョウに興味のある方はぜひご参加下さい😉

さて、大好評を頂いている雪の巨大迷路、徐々に雪の量が減ってきています。
雪の巨大迷路が終了になる前にぜひ通り抜けしてみて下さい🎶
ということで、5月17日のやまじいクイズ第4弾
『雪の巨大迷路今年は初めて○○○○○が出来ます』の答えは、、
『とおりぬけ』でした!!
 (※行き止まりが無いという意味です)

しおみん

2018年5月28日月曜日

立山=エベレスト 山をつなぎ山で育つ★ 四代目 「佐伯平蔵」とは?!

みなさんお待たせしました!


今日はいよいよ、佐伯知彦さん aka 四代目 佐伯平蔵さんの登場です。 毎年の立山ガールBlogでも、必ず取材している人気のあの人ですよ。

剱岳をバックにニッコリ知彦さん
気さくなお人柄があらわれています

知彦さん最新情報といえば、先日報道のあった、来春のエベレスト登頂チャレンジです。生まれ育ちは立山芦峅、プロスキーヤーであり、山岳ガイド、立山ガイド、スキーガイド・教師として活躍する、まさに山とスノースポーツの専門家です。

お天気のよい27日日曜の午後、ガイドツアーを終えた知彦さん、新プロジェクトメンバーの方々から、2017年10月に立ち上がったばかりのNPO「自然遊育サポートとやま」について、天狗平山荘でお話きかせていただきました!

エベレスト登頂プロジェクトスポンサーIAAZAJホールディングス㈱の辻さん(左)
「自然遊育サポートとやま」代表 佐伯知彦さん(中央)
「自然遊育サポートとやま」マウンテンコンシェルジュ酒井さん(右)

知彦さんが代表として運営される「自然遊育サポートとやま」は、富山の環境を活かし、子供達へ自然遊育環境の提供・支援を行っています。

一昔前のように、子供達が自由に日が暮れるまで外で遊ぶといった環境の確保が難しい現在、デジタル化が進み、合理性のみが追求され、リアルなコミュニケーション不足がもたらす影響も懸念されています。 

そんな中、自身も親である知彦さんが、自然体験を通し子供達に伝えたいこととは・・・

👉目標を決め、目標に向かい、自己努力でそれを達成すること
👉目標を決め、チームで目標に向かい、互いに協力して目標を達成すること

やりたいことを決め、チャレンジして、自分の力で目標を達成した!という成功体験を自分の中に積むことで、自己肯定感を育てて欲しいということだそうです。

6月17日に実施される「ちびっこ山賊Challenge」イベントはこちら! 日本一の滝を見に行こう!!「称名滝」を体感しよう!!というもの。気になるちびっこは是非エントリーください。
※ 6月10日現在、熊出現のため美女平遊歩道は通行止めとなっております。このため、ちびっこ山賊Challenge!!のコンテンツが本内容へ変更となりました(6/10 情報更新)


エベレスト登頂チャレンジについても聞いてみました。
富山県といえば「山」ですが、なんと意外なことに富山県からは、未だエベレスト登頂を果たした方が出ていないそうです。
冗談を交えながらも今後の目標を熱く語る知彦さん
ちびっこにもその心意気は伝わると思う!

立山ガイドとして、県下の小学校などへ講師として招かれお話をされる機会も多い知彦さん。

ちびっこからよく聞かれる2大質問は
「富士山に登ったことある?」
「エベレストに登ったことある?」
だそうです。

「富士山には何度も登ったけれど、エベレストはまだないな」と答えながら、ご自身の中でひらめきが! 子供達に夢を語る立場であるなら、自分自身が夢を形にし、夢が実現できることを伝えなければ!と。

母校の芦峅小学校が休校になった経緯もあり、芦峅の姉妹校であるエベレストふもと、クムジュンスクールに思いを馳せたとのこと。芦峅小学校はなくなってしまったが、クムジュンとの再接点に卒業生である自分がなれればとも考えたそうです。

そんな知彦さんに、そのチャレンジをサポートする企業との出会いが訪れます。とある会合で、エベレスト登頂への夢、自らの思いを語ったところ、富山県の繊維製品加工企業、IAAZAJホールディングス株式会社の小田代表から、「本気ならサポートするよ」とのオファーが。夢物語が本物となった瞬間だったそうです。

IAAZAJホールディングス株式会社傘下、アートジョイ社の山ウェアブランドCanRulerの製品は、知彦さんが年間を通して実地着用評価をしていらっしゃいます。

知彦さん主催のガイドツアー参加者に配られる
ノベルティエコバッグはもちろんCanRuler製

お三方が着ていらっしゃるのももちろんCanRuler!
その名もクラッシックシャツ!
それぞれがアピールポイントを挿してポージング(笑)

プライベートなお話にも少しふれていただきました。知彦さんにとって、子供の頃から立山は遊び場ようなもので、小学生時代から立山でバックカントリートレーニングをしていたそうです。が、まさしくやらされている感だったそうで、山に深い思い入れも持てなかったそう。若かりし頃の知彦さんは、やんちゃで、多くの悩みも抱え、各地を転々としながら、ちょっと斜にかまえたお兄さんだったそうです。しかし、このままではダメだと思い直り、地元立山に戻って、室堂のホテル立山で働き始めます。夕方の休憩時に、室堂山から夕焼けを眺め、抱えていた悩みが本当に小さく感じられたという経験があったそうです。

それを転機に現在の知彦さんがあられるとのこと。
自然の真なる懐の深さを感じるストーリーですね。

知彦さんへインスピレーションを与えた夕日🌄
イメージフォトは山じいコレクションより・・・

言わば、富山、立山、芦峅の山のエリート育ち?!だと思っていた知彦さんにも、そんな悩める時期があったとは。人は人生の中でも山を越えて大きくなっていくということをまさに体現していますよね。子供達への説得力はここから生まれるのでしょう!

天狗平山荘には、ガスが出てホワイトアウト時に、山荘の場所を知らせるために鳴らす大きく立派な鐘があります。
その鐘にはヘルマン ヘッセの詩が書いてあるそうですが、そのお話はまた次回。

そんなヘッセの名言を知彦さんの思いに絡め、最後にひとつシェアします。



地上には
たくさんの道が用意されている
ただし、どの道を歩こうとも
その道は自分の力で歩んでいかなければならない


Seedless (シードレス)✨

2018年5月27日日曜日

初夏の空気感じる♪ 黒部平へ

連日、お天気が良く、暖かい日が続いています☀

『もうそろそろ雪もとけて、お花が咲いているかな~?』ということで、
黒部平駅までお出掛けしてきました。

黒部平駅は、山に囲まれていて景色は最高!
屋上の展望台はもちろんのこと、ぜひ売店奥の庭園もお立ち寄り下さい。
ベンチもあるので、のんびりできますよ♪



庭園まで出てみると…まだ雪が残っていました。
あらら。まだちょっと早かったかな…?😶
でも雨が降れば、すぐとけてしまいそうですね。
『積雪棒』も、まだ設置されていました。
この棒が雪からどのくらい出ているかで、
積雪が何mあるのかがわかります。

この庭園の奥にあるのが『高山植物観察園』
高山植物をたくさん見ることができるオススメの場所なのですが、
まだ雪が残っていて、高山植物もこれからといった様子でした。
ロープが張ってあって入れず~…😢

庭園の方では、高山植物が少しずつ咲き始めていました🌼
ショウジョウバカマ
お花の色は、薄いものから濃いものまで個体差があります。
シラネアオイ
大きなお花が華やかですね~♪
なんと1科1属1種、日本の固有種です!
キジムシロ
ミヤマキンバイと似ていますが、葉のつき方で見分けます。
新緑のナナカマド
葉っぱを触ると、とても柔らかいです。

そして『黒部平駅』のスイーツといえば、こちら!😋
↓ ↓ 

ビターチョコレート味のソフトクリーム!
今回は『ミックス』にしました。
庭園のベンチに座って、周りの景色を見ながら食べるソフトクリームって、
何でこんなに美味しいのでしょう♪😋


高山植物園のお花がたくさん咲きはじめたら、またお知らせしますね🌼
(撮影日:5月26日)

れいり