2018年5月28日月曜日

立山=エベレスト 山をつなぎ山で育つ★ 四代目 「佐伯平蔵」とは?!

みなさんお待たせしました!


今日はいよいよ、佐伯知彦さん aka 四代目 佐伯平蔵さんの登場です。 毎年の立山ガールBlogでも、必ず取材している人気のあの人ですよ。

剱岳をバックにニッコリ知彦さん
気さくなお人柄があらわれています

知彦さん最新情報といえば、先日報道のあった、来春のエベレスト登頂チャレンジです。生まれ育ちは立山芦峅、プロスキーヤーであり、山岳ガイド、立山ガイド、スキーガイド・教師として活躍する、まさに山とスノースポーツの専門家です。

お天気のよい27日日曜の午後、ガイドツアーを終えた知彦さん、新プロジェクトメンバーの方々から、2017年10月に立ち上がったばかりのNPO「自然遊育サポートとやま」について、天狗平山荘でお話きかせていただきました!

エベレスト登頂プロジェクトスポンサーIAAZAJホールディングス㈱の辻さん(左)
「自然遊育サポートとやま」代表 佐伯知彦さん(中央)
「自然遊育サポートとやま」マウンテンコンシェルジュ酒井さん(右)

知彦さんが代表として運営される「自然遊育サポートとやま」は、富山の環境を活かし、子供達へ自然遊育環境の提供・支援を行っています。

一昔前のように、子供達が自由に日が暮れるまで外で遊ぶといった環境の確保が難しい現在、デジタル化が進み、合理性のみが追求され、リアルなコミュニケーション不足がもたらす影響も懸念されています。 

そんな中、自身も親である知彦さんが、自然体験を通し子供達に伝えたいこととは・・・

👉目標を決め、目標に向かい、自己努力でそれを達成すること
👉目標を決め、チームで目標に向かい、互いに協力して目標を達成すること

やりたいことを決め、チャレンジして、自分の力で目標を達成した!という成功体験を自分の中に積むことで、自己肯定感を育てて欲しいということだそうです。

6月17日に実施される「ちびっこ山賊Challenge」イベントはこちら! 日本一の滝を見に行こう!!「称名滝」を体感しよう!!というもの。気になるちびっこは是非エントリーください。
※ 6月10日現在、熊出現のため美女平遊歩道は通行止めとなっております。このため、ちびっこ山賊Challenge!!のコンテンツが本内容へ変更となりました(6/10 情報更新)


エベレスト登頂チャレンジについても聞いてみました。
富山県といえば「山」ですが、なんと意外なことに富山県からは、未だエベレスト登頂を果たした方が出ていないそうです。
冗談を交えながらも今後の目標を熱く語る知彦さん
ちびっこにもその心意気は伝わると思う!

立山ガイドとして、県下の小学校などへ講師として招かれお話をされる機会も多い知彦さん。

ちびっこからよく聞かれる2大質問は
「富士山に登ったことある?」
「エベレストに登ったことある?」
だそうです。

「富士山には何度も登ったけれど、エベレストはまだないな」と答えながら、ご自身の中でひらめきが! 子供達に夢を語る立場であるなら、自分自身が夢を形にし、夢が実現できることを伝えなければ!と。

母校の芦峅小学校が休校になった経緯もあり、芦峅の姉妹校であるエベレストふもと、クムジュンスクールに思いを馳せたとのこと。芦峅小学校はなくなってしまったが、クムジュンとの再接点に卒業生である自分がなれればとも考えたそうです。

そんな知彦さんに、そのチャレンジをサポートする企業との出会いが訪れます。とある会合で、エベレスト登頂への夢、自らの思いを語ったところ、富山県の繊維製品加工企業、IAAZAJホールディングス株式会社の小田代表から、「本気ならサポートするよ」とのオファーが。夢物語が本物となった瞬間だったそうです。

IAAZAJホールディングス株式会社傘下、アートジョイ社の山ウェアブランドCanRulerの製品は、知彦さんが年間を通して実地着用評価をしていらっしゃいます。

知彦さん主催のガイドツアー参加者に配られる
ノベルティエコバッグはもちろんCanRuler製

お三方が着ていらっしゃるのももちろんCanRuler!
その名もクラッシックシャツ!
それぞれがアピールポイントを挿してポージング(笑)

プライベートなお話にも少しふれていただきました。知彦さんにとって、子供の頃から立山は遊び場ようなもので、小学生時代から立山でバックカントリートレーニングをしていたそうです。が、まさしくやらされている感だったそうで、山に深い思い入れも持てなかったそう。若かりし頃の知彦さんは、やんちゃで、多くの悩みも抱え、各地を転々としながら、ちょっと斜にかまえたお兄さんだったそうです。しかし、このままではダメだと思い直り、地元立山に戻って、室堂のホテル立山で働き始めます。夕方の休憩時に、室堂山から夕焼けを眺め、抱えていた悩みが本当に小さく感じられたという経験があったそうです。

それを転機に現在の知彦さんがあられるとのこと。
自然の真なる懐の深さを感じるストーリーですね。

知彦さんへインスピレーションを与えた夕日🌄
イメージフォトは山じいコレクションより・・・

言わば、富山、立山、芦峅の山のエリート育ち?!だと思っていた知彦さんにも、そんな悩める時期があったとは。人は人生の中でも山を越えて大きくなっていくということをまさに体現していますよね。子供達への説得力はここから生まれるのでしょう!

天狗平山荘には、ガスが出てホワイトアウト時に、山荘の場所を知らせるために鳴らす大きく立派な鐘があります。
その鐘にはヘルマン ヘッセの詩が書いてあるそうですが、そのお話はまた次回。

そんなヘッセの名言を知彦さんの思いに絡め、最後にひとつシェアします。



地上には
たくさんの道が用意されている
ただし、どの道を歩こうとも
その道は自分の力で歩んでいかなければならない


Seedless (シードレス)✨