2019年10月3日木曜日

北アルプス三大急登『早月尾根』から剱岳へ

本日、視界は良く山々は見えているものの、
残念ながら朝から雨が降っている室堂平☂

先日、お休みの日に天気が良かったため、
念願の早月尾根から剱岳へ登ってきました😍(以下9/30撮影)
朝日に照らされる剱岳(10/1撮影)
昨年別山尾根から初めて剱岳へ登り、
今年は早月尾根にチャレンジしたいと思っていたところ、チャンス到来✨

早月尾根とは、標高741メートルの登山口から山頂の2999メートルまで
標高差約2200メートルを登る北アルプス三大急登と呼ばれる尾根。

途中に早月小屋があり、そこで宿泊という選択肢もあったのですが、
どうしても1日で登山口から山頂に辿り着きたいという衝動にかられ、
朝5時頃、登山口である馬場島を出発。
山頂からは別山尾根を下り、剱沢小屋へ。
出発時はまだ暗かったため、ヘッドランプで照らしながら、
お決まりの『試練と憧れ』の石碑撮影。

全く展望がない中を歩くと聞いていたとおり、樹林帯の中を登り続けます。
時折景色は見えるのですが、
左から猫又山、赤谷山、白萩山、赤ハゲ、白ハゲ
というこれらの山ばかり。

1600メートルあたりから、ほんのり紅葉が始まっていました。
このように1000mから2800mまで
200mおきに看板が設置されています。
2000m過ぎたあたりから、紅葉している場所が目立ち始めます。
初めて鎖が登場するのも2000m過ぎてから。

樹林帯をひたすら登り続けること約4時間。
突然視界が開け、360度の大パノラマ。
感動したところで、目の前に早月小屋を発見。
ここで標高2200m。大観峰より少し低いくらいです。
大日連山。
剱岳山頂は見えているのでしょうか??

登り始めは上の方に見えていた山々も目線の高さに。
小窓尾根。それぞれ、ニードル、ドーム、
マッチ箱、小窓の頭などの名前がついているようです。
早月小屋を過ぎてもまだまだ登りは続きます。
上から見下ろす早月小屋。周りが紅葉してきてます。
2600メートルあたりからでしょうか、
『岩と雪の殿堂』たる所以、岩稜帯に突入。
多くの方が声をそろえて、別山尾根に比べたら大丈夫とは言うものの、
やはり、剱岳、なかなかスリルのある岩登りでした。
頂上前の最後の看板2800m。
室堂平方面が見えましたが、ガスがあがってきている。。
左側に見えているのが、剱岳山頂。
まだまだ先は長いように見えます。
鎖の数としては別山尾根より少ないのでしょうか??


登ってきた岩場を見下ろすと、
こんなところを登ってきたのかと思いました。

そして12時頃山頂に到着!!1日で2200メートル登りきった達成感!!

ガスがかかっているところもあり、
360度の大パノラマとはいきませんでしたが、
見たい方角は見えていたため、満足です。
奥には立山や浄土山
雲に隠れつつある後立山連峰。
手前には八ツ峰。

さて、いつまででも頂上にいたい気持ちを抑え、下山開始。
早月尾根と別山尾根の分岐で看板確認し、別山尾根へ。
昨年の記憶からいくと、わりとすぐにカニのよこばいがあったような…
なかなか出てこない。というか、こんな道だったかな!?
ふと周りを見渡してみると…えっ!?!?これ早月尾根おりてるー💥
分岐は絶対に別山尾根の方に行ったので、
なぜ早月尾根にいるのかという衝撃、
そして登り返すことを考えた時の絶望感。。。
早い段階で気付いて良かった。登り返したのは5分?10分??程でしょうか。
引き返して、すぐにカニのよこばい。
高度感のある梯子。

剱沢方面はまさに紅葉の見頃。

登り返したあと、下ること約1時間半。
本日お世話になる剱沢小屋も紅葉に囲まれています。
頑張ったご褒美はもちろんビール🍺

早月尾根を1日で登るのはなかなかハードでしたが、
天気に恵まれ、紅葉もまさに見頃。良い山行でした😍

しおみん