2018年6月16日土曜日

高山植物が咲き乱れる黒部平へ

先日から、弥陀ヶ原や室堂で少しずつお花が咲き始めた様子をご紹介していますが、
忘れてはいけないのが『黒部平高山植物観察園』
以前れいりが様子を見に行った際、まだ植物園は開いていませんでしたが、
現在は雪もすっかりとけて、お花がどんどん見頃を迎えています👀
黒部平駅の外に出て、右の方に進むとこちらからの看板があり、
階段を下りると沢山のお花を見ることができます🌼
階段を下りると、池があり、
椅子もあるのでお花を見ながらゆっくりして頂けます。
『ムラサキヤシオツツジ』とロープウェイのコラボ!!
『ミネザクラ』は少し見頃を過ぎてしまっていました😭
弥陀ヶ原では2,3輪の『チングルマ』もここではいっぱい🎶
『ミズバショウ』もグングン成長しています
『ゼンテイカ』別名『ニッコウキスゲ』
まだ4,5輪咲いているだけで、
蕾がいっぱいあったのでこれから見ごろを迎えそうです
茎に輪生する葉を、高貴な方に差し掛けた
天蚕で編んだ緑色の衣笠に見立てた『キヌガサソウ』
お花のように見える白い部分は実は「ガク」
室堂ではまだ蕾の『クロユリ』も黒部平ではこの通り

クロユリと言えば、クロユリ伝説をご存知でしょうか?
伝説の主人公は先日、雪の大谷で武者行列を行った佐々成政と、その側室早百合。
佐々成政の『さらさら越え』再現武者行列の様子は👉こちら

成政が立山越えをして富山に戻ってくると、待っていたのは
お気に入りの早百合と家来が留守中に仲良くなっていたという噂。
無実の罪で早百合の命を奪ってしまいます。
濡れ衣を着せられた早百合が死に際に言った言葉がこちら。
「立山に黒い百合が咲いたら佐々家は滅びるであろう」

それから3年経ち、成政は秀吉の正室ねねにクロユリを贈りました。
珍しい花だと大喜びしたねねは、クロユリを活けて茶会をします。
これを面白く思わないのが、ねねとはりあっていた淀君。
淀君は白山からクロユリをどっさり取り寄せ、廊下の竹筒に活けました。
これを見たねねが「いやしい花を珍花と言ってだまし、恥をかかせた」
と怒り、秀吉に成政の悪口を言って切腹させたとのこと。
早百合の言った通り、佐々家は黒百合の花がもとで滅びたと言われています。
※参考・引用 立山と黒部の昔ばなし

こんな伝説が残っているのも、黒百合が珍しいお花だからでしょうか。
そんな黒百合を含め、8月末頃まで様々な植物が入れ替わり見頃を迎えますので、
黒部平の駅を通り過ぎるのではなく、ぜひ植物園に立ち寄ってみて下さい😉🎶

しおみん