2016年9月3日土曜日

北陸に秋の訪れを告げる~‘おわら風の盆’


富山市南西部の山間の町・越中八尾(えっちゅうやつお)。

この地で300年余り踊りつがれてきた

越中おわら

格子戸の民家や土蔵など

昔の面影を残す町並みに数千のぼんぼりが立ち並び

三味線・胡弓(こきゅう)・太鼓の音に合わせて

哀調帯びた唄や

格調高い男女の踊りが

坂の町を行き過ぎる・・・

しっとりとした幻想的な世界に酔いしれます



その名も

おわら風の盆

「富山にいるなら絶対に観に行った方が良い」

と言われていたので

行ってきましたッ


おわら風の盆は9/1~9/3の3日間♪

3日間で20万人以上が訪れる北陸随一のイベントなんです!



富山では立春から二百十日目に当たる

9/1からの3日間を「風の盆」と呼び

風よけや豊作祈願のために始まったとされています。

本祭に先駆けて8/20~8/30の11日間には

前夜祭が行われ

11の町(旧町と呼ばれる「東新町・西新町・諏訪町・上新町・鏡町・東町・西町・今町・下新町・天満町」と「福島」)が順番で踊りを披露♪

おわら風の盆のプロローグが始まるんですよ


2016年9月1日(木)

富山駅からJR高山線に揺られること約30分!

越中八尾駅に到着!

「おわら風の盆」期間中は

電車が増便し、普段はない越中八尾駅直通電車が運行しますッ!

しかも深夜1時頃まで運行しているんですよ

おわらは夜遅くまでやっていますからね

駅前からすでに多くの屋台が立ち並び

お祭りムード一色ッ

この3日間、八尾の学校はお休みになるそうです!

子ども達も夜更かしできちゃいますねッ(笑)♪

また進学や就職で地元を離れた人たちも

この「おわら風の盆」に合わせて

帰省する方が多いんだそうですよ!


駅から少し歩くと・・・

さっそく‘町流し’に遭遇!!!


越中八尾駅を出てすぐの「福島」地区の町流し
 まだまだ明るいですが

雰囲気が出ていますねぇ・・・


おわらの踊りには

地方(じかた)の演奏と共に踊り手たちが町内を練り歩く「町流し

地方を中心にして踊り手たちが輪を作って踊る「輪踊り

演舞場やステージにて踊りを披露する「舞台踊り

の主に種類があるそうですよ



「全部観られると良いなぁ・・・。」


さて、井田川にかかる坂のまち大橋を渡って

坂の町・八尾の中心地へと進んで行きますよー

諏訪町の石畳は

‘日本の道百選’に選ばれているんです!

風情がありますよねぇ・・・



日が暮れると

この通りも人・人・人ッ!

の大混雑になります!

いまはまだゆったりとした時間が流れていますね~♪






いよいよ日没!



駅前でもらったパンフレットには

各町の町流しスケジュールが掲載されています!

ただし「何時に」、「〇〇で始まる」という正確な情報ではないので

自分の足で、歩いて探すという

楽しさや嬉しさがあるんですよ


まず聞名寺(もんみょうじ)の境内を舞台にして行われる

今町の舞台踊りを観賞・・・



町流しとはまた一味違った趣ですよね


その後、町中へと戻ってみるとやっぱり

人・人・人ッ(笑)!!!

二階のベランダ!という特等席から

踊りを鑑賞している人もいますね~

「いいなぁ


またもやタイミング良く

町流しに遭遇!


艶やかで優雅な女踊り

勇壮な男踊り

哀調のある音色を奏でる胡弓の調べ

お祭り=賑やか

というイメージを持っていたわたしにとって

「おわら風の盆」は新鮮な驚きでした!

奏でられる胡弓の音色や唄、

奥ゆかしい静かな踊りが

八尾の町の景観に溶け込んで・・・

まさにここでしか見られない光景です!


帰りがけには、駅近くで輪踊りが行われていましたッ!

道路の中央で地方を中心に

その周りを踊り手たちが踊る様子♪


なんと、深夜遅くになると

観光客も輪に入って

一緒に踊ることが出来るんだそうですよ



次回訪れるときには

わたしも輪踊りに参加してみたいなぁ・・・(笑)


富山の秋の風物詩・おわら風の盆は

本日9月3日が最終日

快晴の土曜日ですので混雑必至ですが

八尾で、今しか味わえない

哀愁ただよう幻想的な世界を

してみてはいかがですか・・・




📷9月1日撮影


立山ガール ⛄とも⛄