2018年10月18日木曜日

黒部の秘境『下ノ廊下』前編 ~黒部ダムから阿曽原温泉へ~

10月15,16日に両親と3人で下ノ廊下を歩いてきました👣
私に山の名前をつける程山好きな親。山に登りに来ないの??と聞いたところ、
「下ノ廊下なら行きたい」というマニアックなことを。
でも私も行きたかったので便乗しちゃいました😍

下ノ廊下とは、黒部川の下流にあたるエリアで、
峡谷ということもあり雪どけが遅く、雪どけを待って整備を始めるため、
年に1~2ヶ月しか通行できない場所です。
黒部ダムから仙人谷ダムまでを日電歩道(旧日電歩道とも呼びます)、
仙人谷ダムから欅平までを水平歩道と呼びます。
かつての日本電力が黒部川の電力開発を目的に、調査や工事のために
岩盤を『コ』の字にくりぬいたような人工的な道がほとんどです。

この日は朝早く出発するため、ロッジくろよんに前泊。
多くのお客様が宿泊されていましたが、皆様目指すのはもちろん
下ノ廊下を通過した先にある欅平です。

まずはロッジくろよんから黒部湖駅、そして堰堤を歩き黒部ダム駅へ。
出発時はまだ写真も撮れない程真っ暗。でしたが、ちょうど同じ日に
れいりが黒部湖駅からロッジくろよんまで歩いてますので、ぜひご覧下さい。
紅葉のグラデーションロード!「御山谷歩道」

黒部ダム駅からは登山者出口から外へ出ます。
横幅の広い道を歩いていると、右側に登山道が現れ、
黒部川へ向けて大きく下るのですが、
暗いと道を見過ごしてしまいやすいので要注意です。
因みに、私達は一度通り過ぎました(笑)

川まで下りてきたら、橋を渡り黒部川の左岸へ。
ダムを下から見上げることが出来ます👀
その後緩やかな道を1時間程歩きますが、このあたりは紅葉が見頃🍁


新越の滝
まだ雪が残っている場所もいくつかありました。
屏風岩の大ヘツリ
大ヘツリの後は沢を渡りますが、
大雨の後等増水時はご注意下さい。
沢を渡った後は垂直に岩を登ります。

それ程高度感はないですが、
景色に目を奪われて足を滑らせないよう要注意です。
出発して5時間程で十字峡の吊り橋。
剱沢、棒小屋沢の流れが黒部川と合流する十字峡。
高度感が増してきました。
昔の人はどうやってこの道を作ったのでしょうか…??
S字峡
黒四地下発電所で唯一外に顔を出している送電線引出口。
この後、九十九折りの下りとなります。
ながーい東谷吊橋で黒部川を渡ります。
吊橋を渡ったあとはトンネルを通り仙人谷ダムへ。
道を見失いそうになりますが、案内板にダムの堰堤を歩くよう書かれています。
雲切の滝と美しい水の色
雲切の滝をズーム
反対側には黒部ルート見学会の時にトロッコで通った橋!!
黒部ルート見学会の様子はこちら
堰堤の上を歩いた後は、なんと、管理所内にお邪魔します。
建物の中は、とにかく案内の看板に従って歩いて下さい。
建物を出て、再び登山道となりますが、ここから水平歩道までは急登となり、
登りきって程なくすると阿曽原温泉小屋に到着です。

阿曽原温泉小屋では、その名の通り温泉に入れちゃいます😍
歩いてしか行くことのできない秘湯♨1時間おきに男女交替制です。
残念ながら温泉の写真は撮りそびれてしまいました。。
温泉は小屋から5分?10分?程下った所に。

こちらの小屋は下ノ廊下開通とともにとても混雑。
開通期間が短く人が集中するため、この日もふとん12枚敷ける部屋に23人。
それでも営業してもらえるだけで感謝しかないですね。
そして、阿曽原温泉小屋のブログでは、下ノ廊下の整備状況や
混雑状況等発信して下さっています。しかも事故があればかけつけたり、
イレギュラーなことが沢山起きていることも分かり、
ブログを読んでいると本当に頭が下がる思いです。
下ノ廊下に行かない方でも登山される方にはぜひ読んで頂きたいブログです👍

2日目の行程、阿曽原温泉小屋から欅平までは明日のブログで😉💕

しおみん