剱岳の裏側、裏剱と呼ばれる静かな場所。
そこにある仙人池と剱岳を見る機会に恵まれました。
仙人池に赤く朝焼けた裏剱岳が写っています。 以下2枚撮影:2019年9月6日 |
小窓雪渓と裏剱岳の姿 |
9月5日の朝8時過ぎ、黄色く紅葉の始まった室堂ターミナルを出発し、その日宿泊する仙人池ヒュッテへ向かいました。長い雷鳥坂を超え、剱御前小舎のある別山乗越から剱沢へ下り先を急ぎます。
中央に堂々とした剱岳本峰が見える剱沢からの姿 以下6枚写真撮影:2019年9月5日 |
途中で見かけた雷鳥。 秋の毛に変わりつつあるようでした。 |
北アルプス三大雪渓のひとつ、約3kmの剱沢雪渓を歩き、真砂沢を越えて進みます。
雪渓が終わり沢が見える頃には 沢沿いの夏道を行きます。 |
二股から仙人峠をつなぐ仙人新道へ向かいます。吊り橋あたりで休憩をとり、澄んだ沢の水に癒されました。
仙人新道は風がないと聞いたとおり、本当に風がなく、太陽が照りつける中をもくもくと登りました。
仙人新道から見えた三の窓雪渓。 日本で初めて見つかった氷河のうちのひとつです。 |
ようやく仙人池ヒュッテへたどり着いたのは午後3時前。
のんびりとしながら夕焼けの時間を待ちました。
仙人池ヒュッテは聞いていた通りに静かで アットホームで居心地のよい場所でした。 |
この日はピンク色の雲が綺麗だったのですが、肝心の裏剱にはガスがかかって見えずでしたが、翌日の朝焼けはとても美しいものでした。
紅葉の時期はまた素晴らしいそうで 再び足を運びたくなる場所です。 |
翌日は初めての剱岳登頂を果たすことができました。
ガスの中に見えた剱岳本峰 以下2枚撮影:2019年9月6日 |
剱岳頂上 |
いつも眺めていた剱岳本峰の景色ではなく、仙人池からの裏剱の眺めは、八ツ峰、北方稜線のざくざくした岩の景色がより強く印象的でした。剱岳の大きさ、見る角度によって全く違った顔になるということを感慨深く感じた山行でした。
Seedless (シードレス)