2019年8月5日月曜日

室堂から上高地へ縦走【前編】~室堂から太郎平小屋~

昨シーズン働いていた際、時々上高地まで歩いて行きたい
というお客様がおられ、興味を持った縦走ルート。
物心ついた時には毎年ゴールデンウィークは上高地で過ごしており、
上高地には強い思い入れがあったため、私も歩いてみたいと思い上司に相談。
快く連休を下さり実現した今回の縦走。

ということで、昨年からあたためていた縦走計画、立山から上高地へ、
下記の日程で歩いてきました👣

1日目:室堂から五色ヶ原山荘
2日目:五色ヶ原山荘から太郎平小屋
3日目:太郎平小屋から黒部五郎岳を経て双六小屋
4日目:双六小屋から槍ヶ岳を経て横尾山荘
5日目:横尾山荘から上高地

7月30日、待ちに待った梅雨も明け、
良い天気を期待していたのですが、初日は朝からガス🌁
快晴だったら雄山へ登っていこうと思っていたのですが、
まったく景色が見えそうな気配はなかったため、
室堂山展望台経由で浄土山へ。
数メートル先も見えない😢
浄土山からは一旦ザラ峠へ下ります。その際に通過する鬼岳の東斜面は、
最後まで雪渓が残る場所であり、五色ヶ原山荘の方からは
アイゼンを持ってくるようにとのことでした。
念のためアイゼンは持って行きましたが、使用せずに通過。
しかし、小屋で会った方々からは
雪渓の部分が怖かったという言葉もあったため、
不安な方は軽アイゼンをお持ち下さい。
雪渓は傾斜があり長い所と、
平坦な短い所の2ヶ所残っていました。
獅子岳からはザラ峠までひたすら下ります。
鎖や梯子も出てきます。
少しだけ視界が開け、立山カルデラの崩壊面を見ることができました。
写真左の下りきったところがザラ峠です。

ザラ峠まで下ると、登り返しののち、木道があらわれ五色ヶ原山荘へ。
視界が悪かったのが残念でしたが、五色ヶ原はまさにお花畑🌼
色とりどりの様々なお花が登山者の目を楽しませてくれます。
昨年当たり年だった『コバイケイソウ』。
今年もたくさん咲いていました。
五色ヶ原山荘の周辺はチングルマがピークを迎えていました。

16時頃からは雨が降り出してしまい、
山で泊まる楽しみのひとつである夕日は残念ながら見られず。。
6畳の部屋に4人で、お布団もひとり1枚使うことができ、
快適に寝ることができました。

次の日は計画を立てた際に、今回のルートで最長となるルートだったので、
朝4時には出発。鳶山まではゆるやかに登ります。
鳶山を過ぎると徐々にまわりが明るくなってきました。
下りと登りを繰り返し、越中沢岳へ。

たくさん出会えた雷鳥ファミリーのひとつ。
越中沢岳から臨む薬師岳。
『北アルプスの女王』あるいは『北アルプスの貴婦人』 

越中沢岳からは再び下りと登りを繰り返し、スゴ乗越小屋へ。
越中沢岳からの下りはとにかく急で、
逆ルートで登る人は大変だろうなと思いました。

スゴ乗越小屋からは間山を経て、薬師岳へ。
太陽が出て暑かったり、ガスに覆われ全く何も見えなかったり、
というのを繰り返し、登ること約4時間。
北薬師岳山頂付近からは大きい岩がゴロゴロとした道が続きます。
北薬師岳から臨む赤牛岳や水晶岳。
北薬師側から薬師岳のカール
こちらは薬師岳側から。
ちょうど12時頃薬師岳山頂へ。
完全にガスに覆われほとんど何も見えず。。
昼食がてら天気を待つも、なかなかよくならず断念。
山頂に祀られているのは、薬師如来像。
薬師岳からは太郎平小屋へは登り返し等なく、ほぼほぼ下り。
薬師岳からはザレている道を注意しながら下ります。
薬師岳山荘までおりてきて振り返ると、あれ!?青空!?!?
右側中央にこの日泊まる太郎平小屋、左奥には次の日通る黒部五郎岳
 14時半頃太郎平小屋へ到着。
もちろん最初にしたことは生ビールの注文🍺
今回の山行中、唯一見ることのできた夕日。
雲の焼け方が美しい😍

五色ヶ原山荘から太郎平小屋はアップダウンがかなりあり、
とにかく長かったですが、五色ヶ原のお花畑、
特別天然記念物に指定されているカール地形、
日本百名山であり信仰の山でもある薬師岳と、見所の多いコースでした😉

しおみん