2019年5月6日月曜日

雪の大谷は空の情報の記憶装置?「春の立山・雪の大谷」飯田先生によるフィールドウォッチングツアー!

みなさまこんにちは。
立山ガールのなつんこです。
GW最終日、いかがお過ごしでしょうか。


本日は富山県 立山カルデラ砂防博物館 主催のフィールドウォッチングツアーに参加させていただいたので、その内容をシェアできればと思います。



本日のフィールドウォッチングツアーの内容は
春の立山・雪の大谷
雪の壁を実際に訪れ、世界的な雪の量を体感しそこに秘められた情報を探る
というもの♪
…なんだかロマンを感じますね!


国内初の現存氷河発見の立役者であり、立山カルデラ砂防博物館の学芸課長でいらっしゃる飯田 肇(いいだ はじめ)先生に雪にまつわるあれこれを解説していただきました。
飯田 肇(いいだ はじめ)先生
※余談ですが、TV番組「ブラタモリ」の
立山特集(2017年放送)に
飯田先生が出演されました。
以降、飯田先生のファンだったので
お会い出来てとても嬉しいです!

レクチャーのなかでも興味深かったのが、
雪は溶けると水になりますが、「雪は水より軽い?重い?」という問い。

みなさまはどう思われますか?


さっそく、検証してみます。
なにやら銀色の筒のような道具を取り出す飯田先生。

「今日持ってきた中で一番高い道具」と参加者を笑わせます。



この道具は、ぴったり100立方センチメートルを計ることができるのだそう!
この道具をずぼっと雪の壁に挿し、雪の円柱を
サンプリングします。

サンプリング完了!

採取した雪の円柱

採取した雪をスケールの上に載せてみます!
水であれば100gの重さになります。
さあ、雪はどうでしょうか?
取り出した雪の円柱をスケールに乗せる飯田先生

結果は…53g
雪は約半分が空気なのだそうです!

雪は水より軽い!ということがわかりました。


今年の雪の大谷16mですが、水の密度が半分だとすれば、
雪の大谷16m=8mの高さの湖が広がっている」ということ。

いかにこの雪が富山の水源になっているかを実感させられます。
とっても壮大でロマンを感じます😍


その後も「雪は何色?」など、興味深いレクチャーが続きます。
雪は白…ではなく透明でした★

雪の大谷のおはなしも。

今年の雪の大谷は16mですが、
昨年11月は積雪が極端に少なく、それからも温暖な日が続き、雪の壁が作れるかどうかが危ぶまれていたそうです💦

今年3月中旬の数日積雪が急増し、厚いしまり雪になり、
4月上旬にさらに積雪があり、めでたく16mになりました😃

その後さらに黄砂が数回飛来。
(※黄砂は、体調を崩したり、車などに積もって汚れてしまったりと、人間にとっては悪の存在。しかし、バクテリアの栄養になったり、海に落ちるとプランクトンの栄養になったりと、自然界には欠かせない存在なのだそう!)


上記の内容は、雪の大谷の中腹にあるスノーカレンダー「KOYOMI」で読み解く事ができますよ◎
氷の層、しまり雪の層、黄砂、、、是非ご自身の目で確かめてみてください♪

スノーカレンダー「KOYOMI」は
5月9日までの予定!お見逃しなく!
氷の層は暖かい日があったことを示します。


雪の大谷は「空の情報の記憶装置」なのですね💪



以上の他にも、シーズンを通して様々なフィールドツアーが開催されます。

立山へお越しの際は、立山駅より徒歩1分立山カルデラ砂防博物館へ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


GWも本日で終わりですね~。
明日より忙しい日々に戻られる方も多いかと思います。
疲れたら、是非立山の壮大な自然に会いにきてくださいね♪
お待ちしております。


なつんこ