見張りをするオス雷鳥 |
毎年実施されるこの講演会は大人気で、告知があるとすぐに30名の定員が埋まってしまいます! 今回は遠く静岡から参加された方もいらっしゃいました。雷鳥さんの人気っぷり押して知るべしですね。
この立山エリアには現在295羽の雷鳥が確認されており、毎年の調査で平均250羽~300羽程度が生息数の安定値とのお話でした。
興味深かったのは、これまで自然環境の変化(地球温暖化、噴火など)が雷鳥の生態に影響を及ぼすと言われていたのにも関わらず、生息数、生息地においてほぼ影響を受けていないことです。かわいい外見ながら、強くたくましい生き物であることが理解できました。
もともと火山の噴火によって出来た立山一帯の地形には、さまざまな斜面があり、植生も多様なため、雷鳥が暮らすためのエサが豊富なんだそうです。雷鳥のエサは主に植物で、花、芽、果実、種子、葉、茎に加え、虫を食べて暮らします。
冬は体力を省エネするため、早朝から10時頃までエサを食べたりして活動し、日中は休息、夕方少しエサを食べ、また雪穴の中で休むという生活だそうです。
ハイマツの下でエサを食べるメス雷鳥 エサを食べるスピードが比較的ゆっくりな今ですが 抱卵中はもっと早くなるそうです |
日本の雷鳥は、他の雷鳥に比べ体重に対する心臓の大きさが大きく、結果、浮力が高く飛ぶ力が強いそうです。
海外に生息する雷鳥の仲間たちの中には、カナダのハドソン海峡100kmや、グリーンランドからアイスランド間の290kmを渡り飛んだ記録もあるそうです。
タイミング良く、「山じい」が「山にいさん」からシェアしてもらった、真正面からの非常に珍しい「雷鳥は飛べる」証拠写真をご覧下さい!
お腹が重そう・・・ |
揃った足元に目が行ってしまいます |
広げた羽と尾っぽの開きが同じくらいの大きさに見えますね |
「山じい」も負けじと「山じい版☆飛ぶ雷鳥写真」をシェアしてくれましたので、こちらもお楽しみ下さい。
背景の空は合成ではありませんよ |
くちばしがあいているので、 鳴きながら飛んでいるのでしょうか・・・ |
講演の中で、松田氏がさらっとおっしゃった一言がこちら。
「雷鳥は(水に)浮けないから飛ぶしかないんです」
雷鳥のなわばりを解説くださる松田氏 |
最近私達の間で話題になっていた疑問がありました。
それは👉「雷鳥は泳げるのか?」です。
今日は雷鳥について学ぶことに加え、その謎を解くミッションもあり講演会に参加していました。
講演の後は全員でフィールドに出て雷鳥の観察会 この日も3羽の雷鳥に出会うことができました! |
改めて確認しましたところ、雷鳥の持つ羽毛は水を弾かず、吸収してしまうため、まさしくダウンジャケットだそうです。水鳥のように水上に浮くことは出来なそうですね。みくりが池周辺には雷鳥の縄張りも多いので「池ぽちゃ」はないのか?!などの疑惑もありましたが、調査員の方曰く「いまだかつて見たことはない」そうです。
生きる力の強い「たくましい雷鳥」ですので、きっと生死にかかわるようなミスは犯さないのでしょう!
最後に雷鳥さんのお食事の様子をお楽しみください💗
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~おまけの富山観光紹介~
山王祭は富山市内で、毎年5月31日~6月2日に開催される大きなお祭りで、目玉はものすごい数の屋台!!
一体どのくらいすごいのかご覧ください👇
最近は観光で訪れる方も増えているそうですが、まだまだメインは富山県民だと思われます。普段はのんびりとした街中に、見たこともないほどの人が溢れかえっています!
一体この人たちは普段どこにいらっしゃるのでしょうか?!
祭りの核心部である日枝神社を囲むようにたくさんの屋台が出ますが、大通りに至っては完全封鎖され、歩行者天国、テーブル・椅子が置かれ、誰もが自由に飲食を楽しめるチルアウトエリアと化していました・・・。
神社境内にはレトロなお化け屋敷があったり、富山の屋台の名物である「あんばやし」と呼ばれる味噌ダレの蒟蒻おでんが出ていました。くじ引き式になっていて、ルーレットを回して出た数字分で与えられる串の数が決まるという🎯博打性🎴の高いシステムです。
※出動前に山じいよりこれを是非食べるようにとの指令を受け・・・
※出動前に山じいよりこれを是非食べるようにとの指令を受け・・・
来年この時期に富山に来られる方は必見ですよ!!