この時期、恒例となりました
☃富山大学 理学部 の積雪調査☃
今年も始まっております!!
昨日から6メートルほど掘り進んでいるそう |
アルペンルートで最も標高の高い室堂平(2450m)
で行われる積雪調査は、昭和48年に富山大学の
川田邦夫先生が最初の調査を行われて以来、
恒例となっている調査です。
何のための調査で何が分かるの?ですが・・・
「水の起源や大気汚染の状況を調べるため」です。
<ポイント>
・山岳域の雨・雪は、地下水・河川水の元
↓
・日本海沿岸は冬に、北西季節風が強くなり
アジア大陸から色々な物質が飛来
↓
・標高の高い山岳域(立山など!)は気温が低く
春まで積雪が残り、中の化学成分が保存される
↓
・冬の降水履歴を読み取る事ができる!!
立山という場所だからこそ可能な調査なのですね!
今年も、約50名の大学生の皆さんが、
ボランティアで集い、雪を掘り、
サンプルを採取していかれます。
今朝も、大気物理学の青木一真教授と共に
皆さん朝8時から活動されていました!
山を愛する青木教授 |
富山大学地球科学科に集まる生徒さんたちは
県外からの方が7割以上で、卒業後は気象庁などで
お仕事をされる方も多いとか。
午後からは
雪氷物理学の
島田 亙准教授の
降雪結晶によるレクチャーがありました。
さまざまな雪の結晶とそれらがどのような
状況下で作られるかについて資料をみながら
解説を受けます。
今年の大谷を見ていて、氷のような層が
多くあるように感じていました。
これは氷板と呼ばれ、積もった雪に
水(雨)が浸み込んだ際、柔らかい雪の部分に
スポンジのように吸収され凍った部分だそうです。
浄土山をバックにレクチャーする島田先生 |
ルーペとスケールで実際に雪を観察してみます |
レクチャーの後は、いよいよ積雪計測が始まります。
今年の積雪は6メートル58センチ!!
島田先生が梯子を降りながら積雪の層を
特定していきます。
積雪の層を特定する島田先生 |
山をこよなく愛する青木教授は、
「山は綺麗だが、危険もある。
気をつけて皆さんに山を楽しんでほしい。」
とコメントくださいました。
青木教授の研究室Websiteで昨年の調査について
詳しく分かりますよ!
おまけ:本日の雷鳥さん画像です |
世界有数の積雪量を誇りながら、
夏には、ほとんどの雪が溶ける立山。
その立地を活かし、生きた研究が可能となる
富山大学理学部生物圏環境科学科
これから同じ分野を目指す学生の皆さんは
是非富山大学を目指してみられては?
Seedless(シードレス)