2017年6月10日土曜日

関西電力 黒部ルート見学会 *前編*

今年も『関西電力 黒部ルート見学会』に参加させていただきました!
昨年10月にともかさんが行かれた時のブログはこちら

黒部ダム駅に集合。 ヘルメットをお借りして出発!

まずは専用バスに乗って、作廊谷へ。
10.3km、40分の道のりです。



途中、一旦バスを降りて、タル沢横抗を歩きます。
 ※横抗とは…トンネル掘削時、掘削した土砂を出したりした穴。
         トンネル内の換気の役目も果たします。

こちらの気温は6℃。さ、寒い…。


外に出ました!
新緑がきれいです♪
いつもと違う角度からの剱岳と三ノ窓雪渓も見れました!

先程のバスに乗車。
10分程でインクライン上部(1325m)に到着。
 ※インクライン…産業用に建設された鋼索鉄道。
  山岳地帯での材木の輸送、ダム工事現場での資機材の輸送などに

  多用されているそうです!

私達が乗った客室部分が着脱式になっており、
巨大な荷台で大きな貨物の輸送が可能になるとのこと!
写真中央がインクラインの客室部分。
構造的にはケーブルカーと一緒です。

旅客用の立山、黒部ケーブルカーと比べると
車両の横幅が倍ぐらいあり、レールの幅も広いです。
標高差約450mを20分かけて下り、 
中間地点ですれ違います。

黒部川第四発電所に到着しました!

現在地はこちら。
本当に山深いところにあります。

環境保護と雪崩対策から、すべての施設は地下にあります。
発電所の模型。こんな大きな施設が地下にあるなんて…。

黒部川沿いに関西電力の発電所が12か所あります。


黒部川第四発電所は、無人の発電所。
すべてコンピューターで制御されているとのことです。

まずは発電機上部、組立室を案内していただきました。


私達がいるのは、この図のいちばん上の場所。

天井にクレーンがあるのは、発電機のメンテナンス等で使用するため。
だから天井も高いのですね!


黒部ダムから取水した水が導水路を通り…
(水路縦断面図参照)
この水車を回して発電します。
ペルトン水車。直径約3.3m。
上の図の黄色い部分。
これに高圧で水を当てて、回転させます。

水車とタービンをつなぐ「シャフト」の部分を見学させてもらいます!
扉を開けると、すごい音と風!
画面中央に軸があります。
1秒間に60回の速さで回っているそう!

発電した電気は送電しないといけないので、
このような送電トンネルがあります。
残念ながら施設内からは見れません。

お昼ごはんをいただいた後は、特別応接室を見学。
(お弁当は持参です。)
2002年の紅白歌合戦で、中島みゆきさんが生中継で歌われた際に
使われたお部屋です!

ファンにはたまらない(?!)
中島みゆきさんが座った(寝た?)ソファ。
他にもいろいろなものが展示されています。






そろそろ黒四発電所ともお別れ…


かわいいトロッコ列車に乗って
(正確には、関西電力黒部専用鉄道、上部軌道と言います。)
仙人谷ダム、高熱隧道を通り「欅平上部」へ向かいます!

詳しく説明していただいた黒部川第四発電所の職員の方、
ありがとうございました!

*後編*に続きます!!!

🚃れいり🚃