2012年4月
立山の御前沢(ごぜんさわ)雪渓
剱岳の三ノ窓(さんのまど)雪渓・小窓(こまど)雪渓が
剱岳の三ノ窓(さんのまど)雪渓・小窓(こまど)雪渓が
日本に現存する氷河であると
学術的に認められました。
これまで氷河は日本に存在しないと言われてきました。
しかし立山連峰には
厚い氷体を持つ万年雪が存在します。
そこで富山県立山カルデラ砂防博物館の
研究チームが
立山連峰の万年雪の中に
現存する氷河が存在しないか
2009年より確認調査を始めました!
そもそも万年雪と氷河の違いって・・・?
どちらも空から降ってきた雪が
起源となるのは変わりないのですが
大きな違いは
表面を覆う積雪の下にある「氷体」部分が
ゆっくりとでも「流動しているか、していないか」です。
また氷体が流動することにより
氷河の表面にはクレバス(深い割れ目)や
ムーラン(円筒形の穴)といった独特の形態が見られます。
さらに氷体が流動するには30メートル以上の厚さが必要なんです。
これほどまでの厚さに成長するには
数百年以上の時間がかかるそうですよ。
氷河は長生きなんですね★
万年雪だと猛暑や多雨の年には
消えてしまうことがありますもんね。
氷河の存在を証明するかのように
ここ立山には氷河地形が存在しています。
雄山山頂直下に
スプーンですくったような凹地があります。
氷河によって形成された圏谷(カール)です。
山崎圏谷(山崎カール) |
二つの方向の氷河で削られて柱状に残った岩峰
「ローソク岩」もみられます!
写真中央よりやや右上・山崎圏谷のローソク岩 |
また室堂ターミナルから室堂山展望台へと
至る登山道に
よく見られるのが羊背岩(ようはいがん)!
氷河が移動するときに
岩盤が研磨されたように削られ
小さな凸凹が並ぶものです。
漢字でもわかる通り
羊の背のような形をしているのが特徴です!
また岩石の表面に氷河が動くときにできた
すり傷が残っているものも
見られるんですよ★
このことからも「立山に氷河が現存する」
ということがわかりますよね❤
昨日から始まった
立山・山の日Week★イベントでは
8/1~8/11までの期間限定で
氷河の展示を行っています!
立山の主峰・雄山東面の御前沢圏谷に現存する
氷河の一部ですよ~❤
近くにあるのに見に行くことがなかなか難しい氷河!
なんて貴重な!!!
室堂ターミナルに隣接する
立山自然保護センター1階
入ってすぐ正面に特設ブースがあります!
実際の氷河調査の様子を
大スクリーンの映像でご覧いただくことができますよ★
室堂ターミナルに隣接する
立山自然保護センター1階
入ってすぐ正面に特設ブースがあります!
実際の氷河調査の様子を
大スクリーンの映像でご覧いただくことができますよ★
採取した氷河は冷凍ケースに
大切に保管されています!
近付いてよく見てみると
表面には気泡が見られます!
これは氷河が形成された頃(約500年~600年前)の
空気が含まれているからなんです❤
空気が含まれているからなんです❤
その頃日本は何時代???
もしかすると・・・
富山城主の佐々成政も
同じ空気を吸っていたかもしれないですよ~(笑)★
なんだかロマンがありますねぇ・・・
もしかすると・・・
富山城主の佐々成政も
同じ空気を吸っていたかもしれないですよ~(笑)★
なんだかロマンがありますねぇ・・・
貴重な氷河が見られるのは
今だけ!!!
立山自然保護センターへお立ち寄りください❤
立山ガール ともか