2018年8月20日月曜日

【富山で自転車に乗ろうシリーズ ②-1】宇奈月~黒部 グルメサイクリング🚲

春に一度ご紹介した
富山グルメサイクリングガイドの指田 真琴さん
の今年最初で最後のサイクリングツアーが開催される!
とのことで行って参りました!!

※前回の様子👉こちら



今回はサイクルトレインを利用し
宇奈月~黒部の美味しいものを満喫してきましたよ✨
情報量が多いため、2回に分けて内容を紹介いたしますね。

今年の夏は暑すぎて、自転車に全く乗れていませんでした。昨日も快晴、太陽の下にいるとジリジリ暑いものの、風があり、走っている間や日陰がとても涼しく、最高の自転車日和でした。

集合場所はいつものToolateスポーツで朝の5:45!
日の昇った直後の街をみんなで元気に出発しました。

Toolateから駅までは自転車で10分ほど。

途中レトロな市電とすれ違いました。

この日は、普段自転車に乗り慣れていない人にも優しく、サイクルトレインを利用しました。サイクルトレインとは、今回行った宇奈月温泉や、立山方面へ行く時に乗る「富山地方鉄道」が行っていて、土日・祝だけは、外国のように自転車をそのまま電車に載せることができるのです! 
※詳しくは👉こちらからご確認ください。

自転車を乗せたら、動かないように固定します。

なんと私達の利用した電車が、ラッキーにも観光車両にあたりました! 電鉄富山駅からの始発であれば、土日祝日の特急列車が乗車予約もできるようですよ。


アルプスエキスプレスという観光車両!
デザインは九州新幹線もデザインされた水戸岡鋭治氏

2号車への暖簾をくぐると・・・

ドリンクなどを販売してくれるカウンターが!

富山といえば「薬」!レトロなパッケージの薬が
ショーケースにディスプレイされていました。

こーんな素敵なカップルシートも!

つい観光気分で名水サイダーなど
あけてしまいました・・・


早朝便だけあって、車内はほぼ貸切状態!

電鉄富山駅から宇奈月温泉までは41駅、所要時間は約1時間40分!! だったのですが、観光車両のおかげで、快適に過ごせる楽しい乗車時間となりました!


宇奈月温泉駅に到着! 
車掌さんがとても親切でした!

駅前の噴水は温泉が湧き出ています・・・

ここでいよいよ指田さんによるガイドがスタート!
宇奈月温泉の歴史や、知る人ぞ知るエピソードをガイドしてくれます。

宇奈月とは元々「桃原」という地名だったそうです。
京都の宇治の「宇」奈良の「奈」と
湯に浸かりながら見上げた夜空の「月」を合わせ
宇奈月と名づけられたそうです。

そしてツアー中、指田さんから出題されるクイズに答え、正解するとツアー後にグルメプレゼントがもらえるのですよ!

宇奈月最初のグルメスポットは・・・「紅茶専門店 グレイスピース」さん。ハイグレードの茶葉を、黒部峡谷洞窟内の湧き水で二次発酵させたダージリンはまさに至高。フレイバーティーかと思うほどフルーティなマスカット感でした。

これまで飲んだことのないダージリンを体験できました!



駅からは歩いてすぐ。素敵なエントランスです。
通常は10時開店ですが、この日は特別に
開店前の店内へ私達を迎えて下さいました。

大きなお店ではありませんが洗練された店内。
カウンターと4人テーブル席があります。

最高級の茶葉を、黒部の湧水で二次発酵(最終発酵)させ
香りと甘味を最大限に引き出せるそうです。


紅茶のパウンドケーキも素晴らしい香りがしました。

これがPremium Teaの茶葉です。



スタート直後からのストレートパンチ。素晴らしい朝のティータイム体験でした。

緑が美しい黒部川の渓谷

想影橋を渡って次のスポットへ
スペインの建築家エンリック・ミラージェス氏の
オブジェがある想影展望台へ

水辺から飛び立つ鳥をイメージしているそうです

そして宇奈月からかつての富山城主、佐々成政の子孫の集落と言われる音沢集落へ・・・  
佐々木さんという苗字が多いそうです。

気持ちの良い下り道を飛ばします


涼しい山際の道路を走ります


次のスポットは愛本橋と愛本堰堤です


愛本橋が見えてきました


愛本橋、愛本堰堤では堰堤の側に建つ、現在は営業をしていない古い旅館があります。この週末は、地元のイラストレーター稲葉秀世さんの展覧会が行われいて、中を見学させていただきました。

錦龍閣というかつての料理旅館



1969年の豪雨で水が浸水してしまい、その跡は建物1階コンクリート外壁に残っていました。


お土産に愛本橋のチロルチョコをいただきました!

旅館からの眺め・・・




愛本橋は、江戸時代、五代藩主であった前田綱紀の命で刎橋が作られたそうです。地域に暮らす民の利便を考えての提案でしたが、敵に容易に攻め込まれるのではと、反対もあったそうです。そこで、当時まだ19歳だった綱紀が語ったことが👇



この言葉がもとで、当時の「相本」から「愛本」と漢字が変わったとのこと。若くとも、上に立つべくして立ったお殿様だったのですね。

現在は通常の橋ですが、刎橋の頃は、山梨県の猿橋、山口県の錦帯橋と合わせて日本三奇橋の一つであったそうです。
近隣の大きな丸太を切り出し、数十年ごとに橋は架けかえがなされました。明治以降、木造アーチ型の橋になったことで、奇矯ではなくなり、大正時代に鉄の橋に変わりますが、これも1969年の豪雨で流されてしまったそうです。


刎橋は橋脚がなく、このような形だったようです
現在の愛本橋を渡っていきます



橋を越えて向かった先は・・・下立(おりたて)。
その昔、山に隠れ住んでいた佐々成政の縁者が山を下りた場所ということでこの地名となったそうです。

訪れたのは、地元の方しか知らないであろう「御滝権現様の霊水」。沢水なので生水として飲むことはオススメ出来ないそうですが、権現様はなんと「歯痛」を治癒するご利益があるそうです!!


熊よけの電気網で囲われた山道の中にある檜の社殿

社殿奥に流れる沢水

手を洗ったり、飲み物を冷やしたりしました

集落からすぐの裏山にも大きな木はあまりなく、愛本橋の架けかえに使われてしまったのでしょうか。ある時期、集落で火事が多発し、火の神である権現様にお参りをすると、件数が減ったそうです。

この後はいよいよ宇奈月から黒部エリアへ入っていきますが、続きは明日!

Seedless (シードレス)