4月の積雪調査で取材させていただきました
富山大学の青木教授と島田准教授
が室堂へ再来されました!
島田准教授(左)と青木教授(右) |
今日は、浄土山にある富山大学の立山施設へいらっしゃるとのこと。昨年11月の落雷で故障した観測機器の原因の解明と復旧を試みられるとのことで、浄土山の現状視察と兼ねて、ご一緒させていただくことに・・・。
室堂ターミナルを出発し、50分ほど歩き、一ノ越に到着。一ノ越まではまだ雪道ですが、祓堂の手前の一部と、祓堂、一ノ越手前の九十九折りの石畳は出ています。
一ノ越への道は一部石畳が出ています |
道すがら、様々なお話を伺いながら歩きました。
これまで知らなかったことを知れる機会が得られるのは本当に嬉しいことです。
雪上で動けなくなっていたトンボを発見。ここまで飛んできたのかと思ったら、どうやらアルペンルートの乗り物に、お客様に紛れて乗ってしまい上まで来てしまったようです。
助けてあげたいけれど国立公園内なので触らずおくことに
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この時期になると年によるそうですが、発生する赤雪も見られました。赤雪は正式には氷雪藻という低温耐性の藻で、光合成で繁殖するそうです。
一ノ越下の斜面には赤雪が見られました |
一ノ越山荘へご挨拶に寄りましたら、暖かい飲み物をくださいました。優しいお心遣いありがとうございました😊💗
そしてここで目を引かれたのが、このオリジナル缶バッチ!! オーナーが撮影された雷鳥写真で作成され5種類のデザインがあります。私の一押しは正面から捉えたこちらのショットです! 一ノ越山荘限定ですので、雄山、浄土山方面への登山の途中には是非お立ち寄りになり、お手にしてみてくださいませ!
正面からの雷鳥ショットは珍しい!
早速ザックに付けました!
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缶バッチは5種類!そして紹介POPには
ベネディクト・カンバーバッチ!!
確かにCum-Batchです。(笑) |
少しの休憩のあと浄土山へ。
先頭は島田先生 |
斜面はお花畑でした! |
今年は吹き溜まりに雪が多かったそうで、稜線上の雪が少なく、例年より早くハイマツを覆う雪がなくなってしまったため、枯死しているハイマツが見られるとのこと。ハイマツは秋から冬にかけて代謝・細胞成分を変化させ耐凍性を形成し、休眠するそうですが、春にかけてその耐凍性を減少させていくようです。雪融け期にあまり早期に雪上に出てしまうと、寒風や乾燥で枯れてしまうようです。
参考資料は👉 こちらとこちら
立山施設に到着しました! 標高は2839mです。
2010年に改修工事が終わり現在の施設となりました。 |
もともとは旧日本軍の高山帯の高層気象観測目的で建てられた小屋で、1951年に富山大学へ移管されたそうです。
骨組みを一部残し改修されていますが、建築様式はなんと合掌造りだそうです。
下の角材は旧日本軍の建屋だったときの建材だそうです。 |
浄土山山頂付近にあるこの富山大学立山施設は、富山大学の教育研究のための施設で、野外実習や野外調査などに利用されています。
関係者以外の方は、緊急時以外には残念ながら入ってはいただけないので、何卒ご了承ください。
施設に関して、大学関係者の方々がお困りのことが次の3点とのことでした。
① ゴミの投棄
② 施設周りをトイレ代わりに汚物を残していってしまう
③ やぐらの上に登ったり、施設内に無断で立ち入ってしまう
ゴミは必ずお持ち帰りいただくようお願いします。トイレは携帯トイレを持参いただくか、一ノ越山荘まで(15分です)行って公衆トイレをご利用くださいね。
大切な研究のための施設です、無断での入館や、やぐらの上は計機がありますし、何より危険ですので無断では登らないようにしてくださいね。
空気の入れ替えのためすべての窓をあけます |
研究用の計器を搭載しているやぐら やぐらの下にも計器を設置した倉庫があります。 |
やぐらには風向推測計や日射計、島田先生考案の新しいホースを利用した計器が設置されています。
ここから取れるデータから、一体どのような研究がなされているかは、こちらをご覧下さい。
問題の故障機器は、この日修理が難しく、島田先生が持って降りられ、下界で故障原因解明と修理を行われることとなったそうです。
今後、青木先生は近く授業で生徒のみなさんとご一緒に来山予定があられるそうです。夏には大学の学長と生徒100名が共に雄山へ登る恒例の行事も予定されています。
島田先生は調査・研究のため、シーズン中は2−3週間に1度は立山施設にお越しになられるそうです。
本日はご一緒させていただき、ありがとうございました!
今日は2羽のオス雷鳥に出会いました 2羽とも足環をしていなかったので去年生まれた子達かな? |
いたるところにイワウメが咲いています |
浄土山、お花は今がまさに見頃ですよ!
7月1日にはいよいよ山開きです。
みなさん安全に楽しんで登山されますように!
Seedless (シードレス)