第1話「台風の日、室堂からロッジくろよんへ」
http://tateyamagirl2450.blogspot.jp/2017/10/blog-post_28.html第2話「注意☆黒部別山谷の整備箇所」
http://tateyamagirl2450.blogspot.jp/2017/10/blog-post_31.html
第3話「滝行しながら十字峡へ」
http://tateyamagirl2450.blogspot.jp/2017/11/blog-post_3.html
第4話「うつくしい東谷吊橋の紅葉」
http://tateyamagirl2450.blogspot.jp/2017/11/blog-post_6.html
第5話「阿曽原温泉小屋さんのワイルドな絶景露天風呂」
http://tateyamagirl2450.blogspot.jp/2017/11/blog-post_9.html
10月25日
いよいよ下ノ廊下も最終回
下の☆阿曽原温泉小屋さんから
上の☆の欅平駅までをリポートいたします
AM3:30
ツトン・ツトポン
ツトン・ツトポン
うそ、雨??
私の目を覚ましたのは
阿曽原温泉小屋さんの
トタン屋根に落ちる激しい雨音でした
来る前に見た天気予報は
晴れ続きだったのになぁ
静かにお布団を畳み、
荷物部屋(ザック置き場)へ向かいました
10月25日
阿曽原温泉小屋さんでは
寝床の消灯時間がありますが、
荷物部屋は
24時間電気が点くのです
早出する方には、
ありがたいですよね
出発の準備をしながら、
心に決めました
✨ よしっ、今日は禊デー ✨
罪穢れを落として
精神修養の山行にしよう
ご褒美は、
宇奈月温泉の日帰り入浴とビール
と気持ちを切り替えました
10月25日
外は結構な雨…
ソックスを保護すべくビニール袋を履き、
それから足首を輪ゴムで留め
トレッキングシューズを履きました
一緒に泊まっていた方の中には、
靴紐部分から雨が染みてこないよう、
養生テープを貼っていたりしましたよ
(なるほど~)
AM4:30
ヘッドランプをつけて出発
こんな雨の中、
獣は賢いから出歩かないだろうけど…
念ねんのため、
キャンプ場を過ぎてから
カウベルを取り出しました
真っ暗闇を照らすヘッドランプの視界に、
激しく横切る雨と
吐く息が白く広がりました
吐く息が白く広がりました
出だしはなかなかハードな登り
すぐに体が温まります
10月25日
濡れた石、木の根、誰よりも早い出発
単独行
すべて自己責任です
すべて自己責任です
改めて気を引き締めると、
五感に「意識」を加えた六根が
それこそ研ぎ澄まされるようでした
視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚、意識
視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚、意識
六根清浄(ろっこんしょうじょう)
闇の中、
自分のカウベルが
錫杖の音のように想えました
夜明けまで約2時間
自分の弱い心に向き合います
だいぶ明るくなり…
撮影ポイント、とな?
心眼でご覧下さい💖
修行が足りず、見えませぬ
噂のヘッドランプ必携ポイントに到着
志合谷のトンネルは約150m
ヘッドランプを点けていても、
ひとりは心細いものですね
京都 清水寺の胎内巡りを思い出しました
前後に人がいないと、ホント怖いんですよ~
前後に人がいないと、ホント怖いんですよ~
この日の足元の水かさは5~10cm
靴の防水対策をお忘れなく
難所も過ぎ、まもなく欅平駅のゴール
くぐり抜ける柱に
スポンジが巻かれています
愛を感じました💕
↓ 頭をぶつけても、衝撃が和らぎますね ↓
下ノ廊下は
2日間緊張が連続するロングコース
水平道が終わると、
最後は欅平駅まで大きな段差の下りが続きます
疲れている足腰には、なかなかこたえますよ
9:10
無事、欅平駅に到着です
全6話の下ノ廊下
お付き合い下さり、ありがとうございました
スリル満点の絶景続きでしたね★★★
次回は宇奈月温泉へ
http://tateyamagirl2450.blogspot.jp/2017/11/holo.html
スリル満点の絶景続きでしたね★★★
次回は宇奈月温泉へ
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🗻🗻 全国の山をふ~らふら おんな寅さん🗻🗻
torako🐧 お・ま・け 🐧
ぜひ、下ノ廊下に行ってみたいという皆さまに
お伝えしておきたいこと
🌼 難易度
・上級者向け
・エスケープルート無し
・限られた開通期間、情報収集が必要
・長時間の緊張の連続
・長時間の緊張の連続
・通常はロッジくろよんさんに前夜泊し、
阿曽原温泉小屋さんに1泊2日のロングコース
阿曽原温泉小屋さんに1泊2日のロングコース
しっかりと計画し、
ご自分のレベルを見極めて挑戦して下さいね
救助に向かうのも困難な場所です
🌼 装備・服装
・レインウェア(上下着っぱなしの方が多数)
・防水のグローブ(濡れた丸太のはしごが多いです)
前日が雨だったりすると、
岩壁の滴り水があちこち凄いです
・防水のグローブ(濡れた丸太のはしごが多いです)
・ヘッドランプ(トンネル、夜のお風呂、消灯後の山小屋で必要)
・ヘルメットを被っている方も多め
・カウベル(職場の山じいじさん、コース上で熊に遭遇)
またレインウェアの裾を、
丸太のはしご等の番線(針金/ワイヤー)に
引っ掛けないようご注意下さいね
🌼 ザック
・登山道が狭いので、極力コンパクトな縦長が◎
・内側から靴下を保護するビニール袋や輪ゴム
🌼 食事・行動食
・ゆっくり休憩を取れるのは、河原か十字峡手前のみ
・登山道が狭いので、極力コンパクトな縦長が◎
・引っかかる紐などが無いか確認
・ザックカバーは被せたままがおすすめ
🌼 靴の防水対策
・内側から靴下を保護するビニール袋や輪ゴム
・靴紐部分に養生テープを貼る
・大きなレジ袋を履いてトンネル内を歩く
などなど、みなさん工夫されていました
・ゆっくり休憩を取れるのは、河原か十字峡手前のみ
・さっと食べれるものがおすすめ
🌼 スズメバチにご注意
整髪料や日焼け止めなど、
香りのしないものをおすすめします
🌼 圏外になりがち
あらためてですが、
山小屋には午後4時くらい(日没の2~3時間前)
までに到着するのがマナーです
大抵食事もいっせいに開始されます
大抵食事もいっせいに開始されます
山は午後お天気が悪化することも多く、
下ノ廊下が歩ける期間は日没も早いです
私が阿曽原温泉小屋さんにお世話になった日
午後5時を過ぎても、
連絡無しで到着する方が結構おられ、
「ついつい写真撮りすぎちゃってねー」
悪びれる様子もありませんでした
特に、年配のグループが多かったです
連絡無しで到着する方が結構おられ、
「ついつい写真撮りすぎちゃってねー」
「連絡しなくてすいませーん」
悪びれる様子もありませんでした
特に、年配のグループが多かったです
小屋のスタッフさんたち、
「こんなグループ見かけませんでした?」
と未着の方の情報を集め、
寒い外で心配されていましたよ
コースタイム・ご自身のレベルを把握し、
「前夜泊する」「早出する」など工夫し、
余裕を持った行動を心がけましょう
到着がどうしても遅くなりそうなのであれば、
早めに連絡を入れておくことも気配りですね
なお、圏外になりがちであることをお忘れなく
グループになると安心感が出て、
ついつい気持ちが大きくなりがちです
リーダーの方はご苦労が多いかと思いますが、
メンバーのわがままを叶えることより、
メンバーの命を守ることが大切なお仕事!
しっかりタイムキーパーをしましょう
ついつい気持ちが大きくなりがちです
リーダーの方はご苦労が多いかと思いますが、
メンバーのわがままを叶えることより、
メンバーの命を守ることが大切なお仕事!
しっかりタイムキーパーをしましょう
💙 💙 💙 💙 💙 💙 💙
皆さまの山行が
安全で楽しいものになりますように
💙 💙 💙 💙 💙 💙 💙