・・・続き
≪8月21日≫
蓮華岳で御来光☀を楽しんだあと
針ノ木小屋方面へ戻ろうと歩き出した時、
わたしの目の前に現れたのは・・・
か、か、か、神様~~!!!!!
・・・ではなく、(笑)
人生初のブロッケン現象が見れました★
思わぬサプライズに感動❤
しばらく自分の影で遊びましたッ(笑)
そして、蓮華岳を登っているときはまだ
真っ暗だったので気づきませんでしたが
日が出て足元が見えると、その足元に見えてきたのは・・・
高山植物の女王とも呼ばれている
たくさんのコマクサの姿でした!
朝露で濡れたコマクサは、朝の光に照らされて
キラキラと美しく輝いていました。
その美しさというのは・・・言葉にならないほどで
癒しと感動を与えてくれるものでした。
ず----っと見ていたい、と思えるほどの
上品な美しさがあるコマクサは
高山植物の女王と呼ばれることに納得でした。
さて、ここからは蓮華岳を下りて
針ノ木小屋のテント場へ一度戻り、
テントを片付けて再出発しましたッ!
7:45am 針ノ木小屋・テント場を出発!!
針ノ木岳へはガレ場・岩場が続く登山道。
ふぅ~ぅ。朝から激しい登りだこと・・・。(笑)
少しガスがかかってきていましたが
まだ青空が見える中で・・・
8:30am 針ノ木岳(2,821m)登頂!!
さぁ!次は・・・スバリ岳を目指しますッ!!
下りもちょっとキツイ岩場道ですが・・・
すれ違った方々は息がハァーハァーあがっておられ、
『針ノ木のピークはもう少しだよね・・・?』と聞かれたりしたので
やっぱり、ここを上るのはキツイんだろうなぁ~と感じました。
まぁ、どっち回りをしてもどこかでキツイ上りは必ずあるので
どっちが良いのかは、どっちも自分の足で歩いてみないことには
わからないものだと思いますけどね。。。(笑)
でも、そんな道の途中には
トウヤクリンドウが群生していました。
トウヤクリンドウというと・・・
立山でも稜線や浄土山のピーク近くで多く見られますが、
”当薬”というのは”センブリ”のことを言い、
その根っこが、かつては整腸剤として
使われていたとも言われています。
針ノ木岳の岩場を下り、稜線に出ると
その先に見えてきたのはスバリ岳ですッ!!
針ノ木岳や赤沢岳ももちろん魅力的ですが・・・
わたしがここを縦走したかった大きな理由というのは
このスバリ岳のチクチクしている部分を
歩きたかったからなんですッ!(笑)
登山に興味がない方には絶対に理解されないのだろう・・・
と思いますが、このブログを読んでくださっている方々なら
きっとわかってくださることでしょう。。。(笑)
チクチクの山を見ると
ワクワクしてしょうがない気持ち。。。❤
そんな、わたしを興奮させる・・・スバリ岳を前に
この稜線からは真下にある黒部湖を
キレイに望むことができ、
いつも見ている方向とは逆の方向から見る景色に
ただただ感動してしまっていました。
そして、更には黒部湖の中を回る、
遊覧船ガルベの姿が見え
出航するときの音まで聞こえていました。
これにはもう、たまらなく感動しましたねッ!(笑)
さあ、憧れのスバリ岳を。。。
いざッ!登りますッ!!
これが、登ってみると・・・あれッ?っと思う感じで
意外とあっさり登れました。
もっとチクチク感があると思っていたので
これはちょっと期待はずれでしたね・・・。(笑)
・・・ということで
黒部湖がガスで隠れる中でしたが
9:30am スバリ岳(2,752m)登頂!!
スバリ岳のピークでは、反対側ルートから
登ってこられた方々と一緒になり
情報交換をしながら、20分ほど休憩しました。
そして、実は・・・
険しかったのはこの後だったんです!
鋭い岩があったり・・・
道幅が狭い稜線があったり・・・
岩場・稜線・ガレ場と
変化していく道のりだったので
ガスがかかっていて景色はなかったのですが
それでも歩いていて楽しい道でしたね。
そして、わたしの前をゆっくり歩いていたのは
人ではなく、3羽のライチョウさんたちでしたッ。(笑)
立山に暮らすライチョウさんたちには
いつも当たり前のように会えているので
知らない地で、こんな風に突然会えると
やっぱり、いつもとは有難みというか・・・
サプライズ感が違って感じましたね。
スバリ岳から赤沢岳までは約1時間50分。
赤沢岳のピーク近くには
鎖場のちょっと危険な箇所もありましたが
11:45am 赤沢岳(2,678m)登頂!!
だんだんとお腹が空きはじめていましたが
水の販売がある、新越山荘まで(あと1時間半)は
もう少し頑張ることにして、ここでは
ドライフルーツや梅干を食べて空腹を満たしました。
赤沢岳の次に目指すのは・・・
鳴沢岳ですッ!
そして、ここでもライチョウに出会いました。
ハイマツがあるこの辺りは
ライチョウたちの生息地のようですね。
さて、ここからが気持ち的に辛かった道。
ピークかなぁ?と思って期待したら、まだ先があって
今度こそピークかなぁ?と思ったら、
またしても先があって・・・
今度こそ、ピークでしょう!と思ったけど
まだ先があって・・・
結局、4度目の正直で
鳴沢岳のピークが見えた時というのは・・・
なんとも言い難い嬉しさが込み上げてきました。
通過点にしか過ぎない、と思っていたところに
まさかの苦悩あり。。。と言ったところでしょうか。
鳴沢岳はわたしの記憶に残りそうな、
思わせぶりな山でしたッ!!(笑)
1:00pm 鳴沢岳(2,641m)登頂!!
ここからはしばらく
ハイマツの間を進みます。
と思ったら・・・1ヶ所だけ
ちょっと険しいところがありました。
”下への落石注意”という看板が
出てきたと思えば・・・
”上からの落石注意”という看板もありました。
わずかな区間ですが、、、要注意なところでした。
ここを過ぎると
”新越山荘約10分
水、トイレあります”という
嬉しい情報が書かれた看板がありました。
お腹が空いてペコペコだったので
”あと10分”というこの情報が
とっても嬉しく感じましたね・・・(笑)
トリカブト |
トラノオ |
ニッコウキスゲ |
オヤマリンドウ |
オヤマリンドウとシロバナオヤマリンドウ |
高山植物がたくさん咲く道を抜けると・・・
新越乗越山荘がありましたッ!!
新越乗越山荘では近くの沢から汲みあげた水を
量り売りしてくださっていたので、ここで水2,700mlを
400円で量り売りしていただきました。
その水を使って、待ちに待った昼食をとりました。
昼食を食べたあとは
ゆっくり休む間もなくすぐに出発ッ!!
台風の影響があって、この辺りもすこし
風が強くなってきていましたが
新越乗越山荘の方がテント場の情報や
台風情報などを親切に教えてくださり、
ひとまず、今晩は大丈夫そう。ということだったので
予定通り、この日は種池山荘のテント場を目指しました。
2:55pm 新越岳 |
新越乗越山荘を出発して20分ほどのところに
登山道とちょっと離れて新越岳(2,623m)の
ピークがありました。山頂看板はなく、
ココに小さく”新越岳”と書かれていました。
3:05pm 岩小屋沢岳 |
そして、新越岳からわずか10分ほどで
”岩小屋沢岳”の山頂(2,630.5m)に着きました。
ここからは楽な稜線歩きとなり
途中には雲の隙間から長野県側の平野が
見えたりしていました。
また、この辺りも高山植物が多く咲いていて
クルマユリやハクサンフウロ、トリカブト、
オオハナウドなどを見ることができました。
クルマユリとハクサンフウロ |
トリカブト |
オオハナウド |
岩小屋沢岳から約1時間程、
稜線を気持ち良く歩き・・・
4:20pm 種池山荘に到着しました!
テント場にはわたしたちの他に
3つしかテントはなく、
とっても空いていて、それは良かったのですが・・・
ただ、、、とにかく蚊が多くて
テントを張るわずかな時間にも
何箇所も蚊に刺されてしまって大変でした。
さらには・・・また、雨。
そのため、夕飯作りもテントの中で済ませました。
種池山荘のテント場は、林の中にあるので
風避けには最高の場所ですが・・・
虫がとにかく多いので、
蚊取線香をぶら下げておくと良いでしょう★
さぁ、翌朝は爺ヶ岳へ向かいますよ~♪♪
8月21日 撮影
立山ガール わかな