2016年8月17日水曜日

地獄の絵と語り

8月6日

立山駅から富山地方鉄道立山線の電車🚋に乗って。。。

五百石駅の元気交流ステーションで行われた

立山博物館主催の文化講演会

【 立山×地獄展 】に行ってきました🎵


富山地方鉄道立山線・五百石駅

立山線は無人駅も多くある、ローカル鉄道ですが

五百石駅は立山町の中心地にあるため

他の駅とは雰囲気が異なり、とっても近代的な造りになっています✨

駅には立山町の保健福祉の総合的な機能や図書館、

町民交流センターなどがあり、駅と公共施設が一体となった

複合施設になっているんですよ💡


五百石駅舎内

午後2時から始まった講演会は

先着100名限定での開催だったのですが

わたしが会場に着いたときには

ほぼ、満席の状態になっていました。


明治大学兼任講師 『田村正彦』氏

今回の講演会の講師は、

明治大学兼任講師 田村正彦さんでした。




講演会では、古代から近世に至る

地獄の絵の中に描かれた世界を学ぶことができ、

中世の始め頃には戦争や自然災害によって

人々の地獄への意識が変わったことが地獄の絵からも

読み取ることができたり、室町時代に描かれた地獄の絵の中には

血の池地獄から救われる女性の姿があり、

救済者の存在が描かれるようになっていたりと

地獄の絵の中からは、その絵が描かれた時代の

歴史背景をも読み取ることができることを知り、

知れば知るほど面白いと感じるようになり

本当に深い世界だなぁ~と改めて思いました。




中でも、今回の講演で一番印象深かったのは

日本国内に数多く残されている閻魔王像の中で

栃木県益子町の西明寺などでは笑い閻魔と呼ばれる

閻魔王像があるという、衝撃的なお話でした。

しかし、笑い閻魔の閻魔王像も最初からそのような

お顔だったわけではなく、月日とともに目が消えていき

いつの日か、笑い閻魔

呼ばれるようになったものだということでした。

また、江戸時代のものとされる書物には、地獄の世界を

パロディーのように書き留められたものも多くあり

時代とともに人々が思う地獄の世界も

少しずつ変化したのだということがわかりました。




そして、講演会の最後には立山曼荼羅に関してのお話もあり

観念の世界と実際にあるものが織り交ぜられて描かれているのが

立山曼荼羅の地獄の特徴であることを学びました。


立山博物館・館長『高岡陽一』さんによる閉演のご挨拶


約2時間の講演会は

わたしにはまだ少し早かったかなぁ~と

正直、難しく感じてしまったところもあったのですが

中世の立山地獄が日本古典文学の様々な書物に

残されているように、立山曼荼羅からも

その時代の背景を見ることができ、立山曼荼羅

絵解きの楽しさを改めて感じることができたり、

立山曼荼羅の中から立山の歴史を学ぶこともできたりと

また少し、立山を知ることができたと同時に

立山への興味がさらに湧き、わたしにとって

とても有意義な時間となりました。😊




大好きな立山をこれからも

もっともっと知っていきたいものです。📒



8月6日 撮影📷




立山ガール 🌷わかな🌷