2018年7月31日火曜日

✨告知✨ 今年も「山の日」にやります!あんなことこんなこと!

今日は久しぶりに午後からは雨が降る予報ですが
まだまだ晴れている室堂です。

雲の様子が夏らしいです
園地ではまだまだ高山植物のお花ざかり

8月11日は国民の祝日「山の日」です!  「山の日」とは、2014年に「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という趣旨で制定され、2016年からスタートしたお休みです。今年はいよいよ3年目!

立山黒部アルペンルートでも2016年以降、「山の日」に合わせて様々なイベントを実施してきましたが、年々内容も増え充実してきています。

そんな「山の日」の前後8月8日~12日の期間で
をビッグに開催いたします!

今年は3つの大きなテーマ毎に様々なコンテンツを用意して皆様をお迎えするつもりです。そのテーマとは・・・

① 見る
② 体験する
③ 食べる

👉「見る」テーマ
では、富山に数いるご当地キャラクターが登場し各地の魅力発信を行ったり、地元立山の芦峅寺に伝わる「立山権現太鼓」や「立山の舞」を披露します。

「立山の舞」とは、岩峅寺の雄山神社前立社壇で、11月3日の例大祭という大祭時に少女巫女によって奉納される稚児舞です。1982年に国の重要無形民俗文化財に指定された由緒ある舞です。これを特別に立山の主峰である雄山頂上 峰本社へ向かって奉納披露いたします
※雄山神社は立山エリアに3つあります。
雄山山頂の立山頂上 峰本社
芦峅寺の芦峅中宮 祈願殿
岩峅寺の前立社壇

雄山峰本社を臨み奉納される「立山の舞」

また、個人的にオススメしたいのが、ご存知ない方の多い「立山曼荼羅」(立山信仰布教のために作成されたもの)を特別に絵解き解説するイベントです。日本三大霊山の1つである立山の信仰の歴史を知ることが出来る貴重な機会です。

開山縁起と立山地獄、極楽浄土を描いた立山曼荼羅

👉「体験する」テーマ
では、目玉企画とも言える、芦峅寺に伝わる立山御符や御符デザインのバッチ作り体験ができちゃいます。立山牛王印という、開山縁起の白鷹と熊を図案化した御符が有名なので、見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれないですね。

バッチは剱岳で見つかった錫杖デザインも!

ご自身で御符を刷れるチャンスなんてないですよね・・・


他にも地元新聞再生紙を利用した縁筆(鉛筆)ワークショップもあり、夏休みの宿題にももってこいです。ちなみにこちらの参加費の一部はネパールの子供達に寄付されるチャリティ側面もあります。



👉「食べる」テーマ
では地元芦峅寺の郷土料理から、江戸時代に立山登拝する人へ宿坊で出された精進料理である「つぼ煮」と、ヨモギを餅粉と混ぜて焼いた「やきつけ」を食すことができます!!

つぼ煮です

やきつけは黒く見えますがヨモギ入り

個人的に楽しみで嬉しいのは、立山と友好の深いネパールに関するコンテンツがいくつか含まれていることです。山岳のスペシャリストを多く有するネパールからは、アドバイザー的な役割で、登山道整備などに力を貸して下さるシェルパの方がいらしたり、芦峅寺の小学校は、エベレスト登頂の基地となるクムジュン村小学校と姉妹提携をしていたりもします。

今年の山の日ウィークでは、ネパール歌手のスンダリミカさんのミニライブがあったり、ネパール雑貨の販売も行われる予定です!

盛りだくさんの「山の日ウィーク」毎日のイベント内容、スケジュールは👉こちらからご確認ください!


たくさんのみなさまのお越しをお待ちしております💛

Seedless (シードレス)

2018年7月30日月曜日

【乗り物シリーズ③】関電トンネルトロリーバス ~バックヤード見学会より~

7月28日に関電トンネルトロリーバスと、
立山ロープウェイのバックヤード見学会がありました。
ということで、久しぶりの乗り物シリーズ!!
今回は「関電トンネルトロリーバス」をクローズアップ✨

以前立山トンネルトロリーバスのブログでお話したように、
トロリーバスは無軌条電車と呼ばれており、電車の仲間ですよ🚉


そして関電トンネルトロリーバスは今シーズンで運行終了となり、
来年からは電気バスになることが決まっています。
先日行われた電気バスお披露目会の様子はSeedlessレポートをチェック!!
右が今年で最後のトロリーバス、左が来年から走る電気バス。
電気バスについているエンブレムは関西電力のロゴで、
元々トロリーバスについていたものだそうで、物理的なものとしては

電気バスへと継承される唯一のものとのこと。


関電トンネルトロリーバスは昭和39年(1964年)、
東京ー大阪間の新幹線が走り始めた年に運輸営業を開始したそうです。
もともと、こちらのトンネルは黒部ダム建設時に
資材搬送用トンネルとして作られたもので、
映画『黒部の太陽』で有名になった破砕帯があり、
現在でもその部分が分かるよう青いランプで示されています。
長野県の扇沢駅から、後立山連峰の赤沢岳直下、富山県と長野県の県境を貫き、
富山県の黒部ダム駅まで6.1kmの間を16分で結んでいます。

バックヤードツアーならではの、
普段はあまり見ることのできない一面を見ることが出来たのでご紹介します。
バスの後ろを見せて頂くと、なんだかメカニカルで難しそう😵
トロリーバスならではの制御システムだそうです。

大きい部品が、トロリーバスが電気を得るために、
バスの上についているトロリーポールと呼ばれるものの先端部分。
上にある細長い棒が架線の一部を切り取ったもの。
細長い棒の下にあるものはカーボンと呼ばれ、
実際はトロリーポールの先端部分についています。
カーボンが架線に接触することで電気をもらって走れるそうです。

そして誰もが見ることの出来る部分ですが、
知らないと見過ごしてしまうようなことも教えて頂きました。
右下についている丸い物体は、電気が車体に漏電した場合に、
漏れた電気を地面に逃す安全装置です。
トロリーバスは2台以上一緒に運行することが多く、
正面のオレンジに光っているランプにより、視覚的にも
最終車両ということが分かるようにしてあるそうです。
因みに最終車両以外は真ん中の緑のランプが光るとのこと。

扇沢の駅ではラストランまでの
カウントダウン付きで写真が撮れます!!(撮影日7/28)

気になる来年からのトロリーバスの行く末は…??
具体的には決まっていないようで、冗談交じりで、良い案があれば募集中とも、
大事にしてくれる人がいるならお渡ししようかなとも仰っていました。

この機会を逃したら二度と乗れなくなってしまう、
関電トンネルトロリーバスのラストランまであと123日
多くの皆様のご来場、ご乗車をお待ちしています😉💕

今回私が参加させて頂いたバックヤード見学会ですが、
9月にも開催される予定ですので、
ご興味のある方はぜひこちらをチェックしてみて下さい👀

しおみん

2018年7月29日日曜日

剱岳へ!<前編>

昨年はお休みのたびにお天気が崩れ、山行を中止せざるを得なかったのですが…
ついに『剱岳』へ登るチャンスがやってきました!!!(撮影日:7月26・27日)


1日目は、室堂~雷鳥坂~剱澤小屋(泊)。
朝1番のバスで上がり、9時頃に室堂を出発。
お昼すぎには剱澤小屋に到着し、この日は山小屋でゆっくりする予定。

2日目は行動時間が長いので、早朝出発で剱岳へ。下山は往路を室堂まで戻ります。

いざ、雷鳥坂を登って、剱岳へ!!!

雷鳥坂から室堂平方面。残雪の模様が美しいです。

薄っすらとですが、立山の上に『環水平アーク』が見れました!


前回、五色ヶ原に行った時に暑さでバテてしまったので、
今回は時間を意識して20~30分毎に休憩し、水分を取るようにしました。
また基本中の基本ではありますが、登りの歩幅も意識して狭くし、
ゆっくりとしたペースで登るようにしたので、だいぶ楽に登れました😊

雷鳥坂もあちらこちらお花畑でした。
夏山はお花が楽しませてくれます。
空が近くなってきました。
あともう少しで剱御前小舎。
剱御前小舎から、剱岳!

さて、あとは剱沢へ下るのみ♪
剱御前小舎から剣山荘へのトラバース道は残雪有。
ちょうど山小屋の方が雪切りされていました。

剱澤小屋まで雪渓が2か所ありました。

剱澤小屋の屋根が見えてきました。

剱御前小舎から1時間弱で、剱澤小屋に到着。

2006年に雪圧で小屋が壊れ、2008年に現在の場所に建て替えられたそうです。

明日の行き先が『剱岳』の宿泊の方には、小屋のご主人から剱岳の登山道について
個別に説明があります。
特に、前剱~前剱大岩~一服剱までの『下り』で、事故が多いとの事。

お昼は名物『鍋ラーメン』♪(鍋うどんもあります。)
宿泊者限定(のようです。)13時まで!

夕食までは、小屋の前のベンチでコーヒーを淹れたり、本を読んだり、
明日の行程を地図と山を見ながら確認したり…明日に備えて、のんびり過ごします。
男女時間交代制で、シャワーも浴びれますよ♪

夕食は17時。メインは豚肉のチーズ巻きフライ。
アツアツの揚げたてをいただきます😋写真にはありませんが、
小鉢で富山の郷土料理「あんばやし」も付きました。
単独山行の友、山小屋の本棚。
最新号の山雑誌から古い山の本まで、たくさん読ませてもらいました。

そろそろ日の入りの時間。
日が当たらなくなると肌寒いので、フリースやダウンは必携です。
夕日は剱岳の向こうに沈んでしまうので、日の入りは見れません。
でも雲が流れているので、夕焼けに期待♪

日没後。別山の方も雲が焼けています!
明日も晴れますように☀

消灯は21時。
明日の事を考えるとなかなか寝る気にならず、結局20時半頃まで談話室で本を読んでいました。

(後編へ続きます!)

れいり

2018年7月28日土曜日

夏山登山へ来られる皆様へ 🌄 安全登山 キャンペーン

今年は梅雨明け、雪融けが早く
例年より少し早めの夏山登山シーズンが
スタートしています。

雪融けが遅かったあたりも今はお花畑です

7月に入り、ここアルペンルートへも、登山装備をして来山される方々が増えています。毎年この時期に合わせて、富山県警山岳警備隊の方々が、安全な登山への啓蒙活動を実施していらっしゃいます。今日はその初日でした。

登山届の提出や、登山ルートに関する質問は
観光案内所の正面にある赤い看板
「入山安全相談窓口」
にて対応しています。

登山届を記入、提出しているみなさん
安全に夏山を楽しんでくださいね!


私達のいる室堂観光案内所にも、登山装備の方が立ち寄られることがありますが、登山地図をお持ちでなかったり、ご自身が登る予定の山へのルートが不明であったり、お天気予報を確認されていないことなどがあり、心配になります。



長野・富山・岐阜 三県の山岳警備隊の合同スローガンは
「知って 備えて 安全登山!」

必ずチェックしていただきたいポイントは以下6項目
  • 登山計画について家族へ連絡している?
  • 装備は充分?
  • 天気は大丈夫?
  • 時間と行動に余裕を持って!
  • 体調管理は水分補給から!
  • 万が一の時の救助申請方法は?


昨年の夏山時期(7月・8月)の遭難者数は58人で、死亡者も3名ありました。 知って、備えて、もしものときの対応までを想定して計画をたてていただき、安全に登山を楽しんでほしいとのことです。

窓口では部数に限りはありますが、平成30年度版の北アルプス登山マップも配布しています。地図の中を見ていただくと、どのエリアでどんな遭難事故が発生したかを知ることができます。

毎年更新されている北アルプス登山マップ

地図内には平成29年中の
遭難事故発生状況が記されています

お話をお伺いした、山岳警備隊の方からのメッセージです。


富山県警マスコットキャラクター
「立山くん」

「山に登ることを決めたら、しっかり下調べをし、
準備をし、登山計画をたて、
その内容を家族・職場へ連絡し、
登山届の提出を忘れないこと。
これは社会人としての基本であり義務ですよ!


登山前はこれら各項目チェックをお忘れなく!

みなさん、しっかり備えて安全な登山をお楽しみくださいね!



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オマケのゆるキャラ動画
キトキトくん
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※キトキトくんとは富山県のPRマスコットキャラクターです。
昨日わたしたちと共に、立山黒部アルペンルートのキャンペーンで
金沢のメディア訪問してくれました。




キトキトくんは8月8日~12日の山の日ウィークにも
室堂にやって来る予定です!
お楽しみに✨

Seedless (シードレス)

2018年7月27日金曜日

安全祈願、雄山神社峰本社にて例大祭🎊

7月25日、雄山山頂の雄山神社峰本社にて例大祭が行われました。
例大祭とは、神社で毎年行われる祭祀のうち、最も重要とされるもののことで、
雄山神社峰本社では毎年7月25日に行われています。

例大祭には立山町、立山観光協会、環境省、立山黒部貫光、富山県道路公社、
山小屋などの関係者が参加し、夏山の安全と観光事業の発展を祈りました。
まずは鳥居をくぐり、お祓いを受けます。
続いて、峰本社へ。
峰本社前のスペースは関係者でいっぱい。

関係者の名前が一人ずつ読み上げられ、玉串に自分の心をのせ、
神にささげるという意味がこめられている、玉串奉奠を行い、例大祭終了です。


早い時間に撮影してしまいましたが、
この後も続々と御献酒が並べられていきました。

その後は、神主さんと参列者が神前に捧げた神饌を分け合う儀式、直会(なおらい)へ。
実はわたくし、上司から、お酒を飲み過ぎないようにと釘をさされていました😐
標高高いから、お酒が回りやすいし、下山出来なくなったら大変ですもんね。
言われた通り、ビール1本と日本酒1杯にとどめ無事下山👍

その後衝撃の事実が発覚。なんと、お酒を飲み過ぎないように言った理由が
体調の心配ではなく、他の人が飲む分がなくなったら困るから!? 笑
こんな風に毎日笑いながら働ける職場環境に感謝しつつ、
夏山登山される皆様の安全祈願をしてきました。

ところで、室堂駅4階に雄山神社峰本社旧社殿があるのをご存知でしょうか??
天候が悪くて頂上まで行けない日は、こちらへ来るのも良いかもしれません。
135年余りの間、立山山頂で厳しい気象に耐えてきました。
痛みの激しい部材が展示されてます。
約1300年前に立山を開山したとされる佐伯有頼少年。
立山開山伝説と、その舞台である玉殿の岩屋については、
数日前のれいりのブログをご覧下さい

雪融けの遅かった、室堂山荘周辺は現在お花畑🌼
そこを通り過ぎると、一ノ越までに残っている雪渓は、あと5ヶ所程。
一ノ越から雄山山頂までは、ネパールの山岳ガイドさんが整備して下さったため、
とても歩きやすくなっていますが、ここ数日は毎日のように、
小学生の学校登山が行われており、渋滞することもありますので
譲り合って事故の無いよう登山を楽しんで頂きたいと思います🙏

始まったばかりの夏山シーズン、その後むかえる紅葉シーズン、
そしてアルペンルートが閉まる11月末まで、
訪れる皆様が安全で楽しい旅をできますように💕

しおみん

2018年7月26日木曜日

【定期報告 ~ 室堂平は今!】7月26日版★室堂山展望台&雪の大谷その後!

昨日(25日)の室堂は高曇り。雲のおかげで日差しが少し和らぎました。
昨日のみくりが池。
右上に浮かんでいる雪筏が割れる瞬間を見ました!!!😲


室堂山展望台の道に残っていた雪は、展望台の手前を除き、ほとんどとけました。
午後はカルデラ側から雲が上がってきますので、午前中がオススメです♪
(撮影日:7月20日)

丸太の木で道が示してあります。
浮石に注意して歩いてくださいね。
浄土山への取り付き。
展望台の手前にも雪が残っていますが、
平らなので、足元に注意してゆっくり行けば大丈夫です!
展望台からは、手前に立山カルデラ、五色ヶ原、薬師岳、
天気が良ければ、槍ヶ岳や穂高、笠ヶ岳まで見ることができます。

では、眼下に見える『立山カルデラ』を覗いてみましょう♪
中央に見えるのが刈込池、左下に見える湯気が出ている所が新湯。
湯川谷の砂防堰堤群
多枝原平(だしわらだいら)と泥谷
『室堂山』の頂上は、展望台の場所ではなく、
すこし離れた場所(写真右の小高い所)にあります。

足元を見ると…
シロバナノイワギキョウが咲いていました🌸

* * * * *

『雪の大谷』のイベント終了から、約1ヶ月。
雪の壁はいまどうなっているのでしょうか…。
(撮影日:7月24日)
雪の大谷の最高地点だった場所には、まだ雪が残っています!
ひと冬で20m近く雪が積もり、夏の間に全てとけてしまう場所は
なかなか他にはないと思います。
バスと比べるとこんな感じ。3〜4m程の高さでしょうか。
バスやトラックが頻繁に通りますので、必ず路側帯を歩いて下さいね。
この日はモコモコした雲海が広がっていました。
このあたりまで歩くと、劔岳がよく見えます。

* * * * *

(おまけ)

昨日、ガスに包まれた弥陀ヶ原で私達が目にしたものは…!!!
お花畑がキラキラしています!👀
なんだこれはー?!

チングルマに細かな水滴が付いて、お花のようになっていました。
こういうお天気だからこそ見れる現象でもあります。
ミヤマシシウドに付いた雨粒もキラキラしています。

連日お天気が続いていたので、高山植物達も少し潤ったかな…?

れいり