11月11日
今日の室堂平は朝から吹雪。。。❄
でも、朝7時で気温は-0.1℃、
午後1時現在では1.3℃もあり、
最近の室堂平の気温としては
少し、暖かい日となっています。しかし、
風があるため、実際の体感温度としては
もう少し低く感じられます。
昨日・一昨日と室堂平にはまた雪が降り、
新たに、20~30cm程の雪が積もりました。
室堂平の現在の平均積雪深は55cmとなっています。
今朝は吹雪の中にも関わらず、数組のスキーヤーの方々が
バックカントリーに出かけられました。
スキーヤーの方々の出発を見届けたあと
わたしは室堂平を少しだけ歩いていたのですが
2日前まではまだ道ができていたところも
今は、道なんてなくなってしまっていて
散策道があるはずの道なき道に足を入れると
わたしの足では膝下ぐらいまですっぽりと
雪の中に埋もれてしまいました。また、
場所によって雪の深さや硬さが全然違うので
わたしの身体では腰まで埋まってしまうほど
雪が柔らかく、深さがある場所もありました。
そんな中、立山センター近くの場所で
山岳ガイドさんたちが雪質調査をされていたので
わたしは横でその様子を見学させていただきました!
雪質調査は毎日、行われているそうで、
雪の状態は一日の中でも朝と夕方では大きく異なるそうです。
調査ではまず、目盛がつけてある棒を
雪の底まで差し込み、積雪深を調べておられました。
計測の結果・・・
この場所の積雪深は、58cmとなっていました。
次に、スコップで雪を切り取り
雪の断面図を確認されていました。
雪の層を見ると・・・
表面の5cm程は水分を含んでいて
少し硬い雪だったのですが
その下、20cm程はふわふわの雪で
指で突くとすぐに形が崩れてしまうほどの
柔らかい雪の層になっていました。
しかし、雪の層の中部あたりに1~2cm程だけ
部分的にすごく硬い雪の層がありました。
これは、先週までに積もっていた雪だということですが
その前後の雪とはくっついていないため
これが山の斜面だとしたら・・・
雪崩の危険性が高まるのだと言います。
しかし、このあとまた雪が積もってくると
その雪の重みでどんどん下に積もっている雪も
しまり雪となっていくので、今の感じでは
雪崩の心配はなさそうということでした。
雪質調査では雪の結晶の大きさも確認されていたのですが
これがまた面白く、素人のわたしが見てもすぐわかるぐらいに
場所によって雪の粒の大きさが異なっていました。
山岳ガイドさんたちは、こうした地道な調査を毎日行うことで
どんな雪が積もっているかを把握して
それによって気象などと合わせて山の雪の状況を
予測されているそうです。
また、立山センターのすぐ横では
山岳警備隊の方々が毎朝、
その日の積雪深を測っておられるそうで
計測用の木の板が設置されていました。
毎朝、この木の板を底(ゼロ地点)として
板からの雪の高さ(積雪)を測定されているそうです。
そして、立山センターの屋根には
風速・風向、気温・湿度・気圧、日射の
各データの測定器が取り付けられていたり、
その真下には雨量を計測する機械の設置もありました。
このデータは、立山自然保護センター3階にある
”気象観測情報”に表示されています。
立山自然保護センターの今年度の営業は
11月15日(9:00~16:00)までとなっていますが
立山黒部アルペンルートの営業期間中(11月30日まで)は
室堂ターミナル1階【入山安全相談窓口】には
山の状況に詳しい、山岳ガイドさんたちが
常駐して下さっているので、雪の状況を確認されたい場合には
是非、お尋ねください。
本日撮影
立山ガール わかな