その上空にチョウゲンボウが飛んでいて
偶然にも、ホバリングをする姿を見ることができ、
カメラに収めることができました!
チョウゲンボウとは・・・?
ハヤブサの仲間で、ハヤブサに比べると
体は少し小さめで、羽の幅は細めです。
肉食であり、主食はネズミのようです。
ハヤブサ科の鳥であるチョウゲンボウの
推定時速は50~60km/sと
かなりスピードがある鳥です。
チョウゲンボウは平地にもいる鳥で
ここ立山でも、雪がある時期には
あまりその姿が目撃されることはなく、
どうやら平地の畑や民家の近くなどにいる
ネズミやモグラを食べて
冬を過ごしているようなのですが
冬を過ごしているようなのですが
最近では時より、その姿を見ることがあります。
そして昨日、わたしが散策中にみたチョウゲンボウは
わたしの頭上すぐ近くでホバリングをしていました。
ホバリングとは・・・?
ヘリコプターが空中で停止する状態のことを言いますが
それと同じように、虫や鳥が
空中で停止する状態のことを
ホバリングと言います。
空中で停止する状態のことを
ホバリングと言います。
では、なぜチョウゲンボウは
ホバリングをするのかというと・・・
獲物を探すため、もしくは獲物を捕えるためです。
ホバリングをすることで
モノの識別がしやすくなる、あるいは
ハッキリと識別ができるようです。
チョウゲンボウがホバリングをする際
尾羽を広げることで下からの風を受け
それにより静止できるのだといいます。
わたしが見たチョウゲンボウは
ホバリングをした後、円を描くように
室堂平の上空を大きく回り、そのあとまた
同じ場所でホバリングをするという行動を
3回繰り返していました。
あの動きはなんだったんだろう。。。と
気になったので、立山自然保護センターに行き
鳥に詳しいFさんにお話を伺ってきました。
鳥に詳しいFさんにお話を伺ってきました。
わたしが先生と呼んでいるFさんによると・・・
立山にいるチョウゲンボウは
ライチョウのヒナやネズミがいると
その上空でホバリングをするそうで
逆に言えば、チョウゲンボウがホバリングをしていれば
その下にはライチョウのヒナかネズミがいると言います。
しかし、今の時期はライチョウのヒナと言っても
成鳥とさほど大きさは変わらないので
おそらくはライチョウのヒナではなく
ネズミを狙っていたのだろうということでしたが
ただ、ホバリングをしながらも大きく円を描くように
周辺を飛んでいたというのは、獲物がいないか
探していた途中だったのだろうということでした。
また、Fさんによると・・・
時々、イワツバメがホテル立山の周辺を
集団で飛んでいることがあるそうで
そのイワツバメの集団飛行の中に
チョウゲンボウの姿があったりするそうです。
それはなぜかというと・・・
イワツバメの巣にいるヒナをチョウゲンボウが
連れ去らっていったときに見られるようで
イワツバメたちによるせめてもの反撃だと言います。
また、チョウゲンボウがイワツバメの巣を狙っていたら
イワツバメが数羽で攻撃するようなこともあるそうです。
それはもちろん、巣にいるヒナを守るためです。
なんだかここだけに注目してお話をすると
チョウゲンボウが悪者のように思われるかと思いますが
これは昔から繰り返されてきたことで
弱肉強食の自然界では当たり前のことなんですね。
でも、問題なのは・・・
人間による被害が出てきているということです。
人間による被害が出てきているということです。
具体的に言うと、人間による
ゴミのポイ捨てによって
ゴミのポイ捨てによって
ライチョウやイワツバメたちにとっての天敵である
チョウゲンボウやハヤブサ、ハシブトガラス、
チョウゲンボウやハヤブサ、ハシブトガラス、
トビが増えているのです。
かといって、全くいなくなるとそれはそれで
困ることもあります。
チョウゲンボウやハヤブサがいなくなると
ネズミが増え、ネズミが増えると
ライチョウたちにとってのエサも減ることになります。
増え過ぎても良くないですが、減り過ぎても良くないわけで
そのバランスというのは
非常に難しいものではあると思いますが
どうであるのが一番良いのか・・・
それは、自然に任せることです。
自然界の中で自然と起こる弱肉強食とは違い、
人間が害を加えたことによって
ここに暮らす生物たちの数を増やしたり
減らしたりと、その環境を変えてしまうようなことは
ここに暮らす生物たちの数を増やしたり
減らしたりと、その環境を変えてしまうようなことは
決してあってはならないと思います。
ライチョウたちがこれまで長きに渡り暮らしていた環境を
少しでも壊さないように今、わたしたちにできることは。。。
ぜひ、皆さんも一緒に考えていただけると嬉しいです。
9月4日 撮影
尚、今日のブログとも少し関連した話にもなりますが・・・
ここ数日、室堂近辺で
熊の目撃(遭遇)情報が相次いでいます。
◆8月27日 16:20頃 内蔵助平の登山道 成獣の熊1頭
◆9月2日 9:30 雪の大谷登山道 成獣の熊1頭、小熊2頭
◆9月3日 7:30頃 長次郎出合付近 成獣の熊1頭
◆9月4日 9:30頃 新室堂乗越付近 成獣の熊1頭
◆9月5日 9:10頃 室堂乗越付近 成獣の熊1頭
◆9月5日 10:50頃 室堂~一ノ越間登山道 成獣の熊1頭、小熊2頭
※登山をされる方は十分にお気をつけください。
立山ガール わかな